藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
9h
何でしょう?
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カプセルホテルのお部屋です。

京都に12月オープンするホテル「9h」(ナインアワーズ)の概要を紹介する展示会に行ってきました。六本木の AXISギャラリーで21日までです。睡眠ユニットやアメニティのデザインは柴田文江さん。グラフィックは廣村正彰さん。
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カプセルホテルは20年くらい前、五反田で泊まったのが最後ですが、周囲の人が出入りする音が気になってほとんど寝られなかった記憶があります。これならアリかもと思いました。テレビを設置しないのもいいですね。テレビがあると圧迫感とか隣の音とか気になりますし。
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アメニティも洒落てます。寝具も自慢とのこと。寝そべりました。敷き布団は薄いけど底に付く感じがない。枕も真ん中が少し窪んでる。寝具のディレクションは柴田さん。ただ、僕は軽度の閉所恐怖症なんで、実際眠れるかどうかは、泊まってみないとわかりませんが。。。

京都というのがいいですね。ついついうまいもの食べ過ぎて、21時30分くらいの最終新幹線に乗り遅れそうな時があるし。しかもホテルはなかなかとれない時があるし。1泊4900円。東京にも建てる計画があるそうです。

背面まで見られるのは展示会の時だけ。内部も外部も柴田さんらしいやさしい形が魅力です。子宮とか繭のようだと書くのは陳腐かもしれませんが、でもやはり背面を見ると、FRPのガラス繊維が絹のようでやっぱ繭に見えました。
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text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2009-08-19 22:32 | Comments(6)
Commented by flatgreen at 2009-08-20 14:10 x
はじめまして。
何回もブログを拝見しているのですが書き込みは初めてです。
9hについてちょっと反応をしてしまい、びっくりしましたのですが、
一瞬、カプセルホテルというと黒川記章氏を思い出しました。
あの未来系って誰か作ってくれているのかしら??
Commented by cabanon at 2009-08-21 10:35
>flatgreenさん
日本初(というか世界初)のカプセルホテルって黒川紀章氏の設計なんですよね。未来の居住空間をつくるという熱が世界的に沸き立っていた頃で、今同じことを建築家に求めても難しいと思います。そういう時代じゃなくなった。今は坂さんのように仮設住宅を設計してそれを実際に世界の災害現場で使ってもらう活動をするほうが、ずっと未来的なのかもしれないと思ったりします。

それにしてもカプセルの持つ未来のイメージが、いまだ続いているのが面白いと思っています。1960〜1970年、万博のタイムカプセルとかウルトラセブンのカプセル怪獣とか、カプセルの中には時空間を超える何かが詰まっているというイメージがありました。科学技術と魔法がいっしょに封入されているというイメージです。

21世紀、医療用マイクロカプセル内視鏡や、酸素カプセルみたいなものが出てきて、癒しとか治癒というイメージが付着しはじめました。この9hのカプセルも柴田さんらしい柔らかいフォルムが、癒しのイメージを強調して、今までのカプセルホテルと一線を画しています。それが昭和的な古い未来像の変種なのか、新しい未来像なのか。ちょっと興味深いです。
Commented by flatgren at 2009-08-21 11:54 x
坂氏については色々と存じあげておりました。
同じ領域分野で学び同じ研究室で交流があったので、携帯型仮設住宅はとても貴重なものだと思います。それに私も支持しています。
日本の災害にも坂氏の仮設住宅を取り入れてほしいのですが、やはりひっかかるのが強度関係で建築基準法からひっかかるみたいないなことになっていてたぶん日本国内で仮設住宅の設置は国土交通省の認可にひっかかり難しいのではないか?という疑問です。
Commented by cabanon at 2009-08-21 12:14
>flatgreenさん
仮設住宅は、それぞれのお国の事情があって、やってみないと分からないことがたくさんあるのだと思います。

でもやってみるから、解決すべき問題が見えてくる。ほうの問題の解決の糸口も見えてくる。

スリランカ在住の日本人のブログに、スリランカの坂さんの仮設住宅のレポートがあります。面白いです。http://blog.livedoor.jp/yesterday_ito/archives/1348509.html
行動こそ未来。未知の土地に関わり、何かをやってみて、知らない人たちの反響を聞き、それをまた未知の土地での次の活動に生かすこと。未知の世界に飛び込む創造活動こそ、ホントの未来系だなって思ったりします。
Commented by Yamashita at 2009-09-02 00:42 x
便乗してこちらにもコメントを書かせて頂きます。

自分もこの展示には行ったのですが、
正直なところ「なぜ今カプセルホテルなのか?」と思いました。

漫画喫茶に24時間営業のファミレス。
朝までやっている居酒屋。
9hを過ごす手段は都市の中に溢れているのに、
わざわざカプセルホテルである理由が腑に落ちませんでした。

ならば、その狭小かつ経済性の高い効率的なシステムを、
災害支援や移動手段に組み込むなどの、
もう少し先のビジョンを示して欲しかったと思うのです。
仕事が一流のクオリティだっただけに、なおさらそう思いました。
Commented by cabanon at 2009-09-02 16:49
>Yamashitaさん
立ち飲み屋が流行っているように、
カプセルホテルも新たな顔を持たせて、流行る可能性はあると思います。

>災害支援や移動手段に組み込む
それが出来たらもっと面白いものになりますね。
これのノウハウを利用して、
紙とか別素材で、災害避難者用カプセルをつくるとか。

忘れかけていたカプセルホテルの可能性を考えさせてくれるだけでも
この展示会は十分に意味があったと思います。
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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