藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
縄文VS弥生
ポスターが気になって見に行きました。ガチンコ対決。
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上野の国立科学博物館で開催されている特別展「縄文VS弥生」(8月31日まで)。べつに僕は考古学好きとかじゃありません。中学生のとき『考古学ジャーナル』を定期購読してたという過去はありますが……。
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ファッションビルのバーゲン告知ポスターなら気に留めることのなかったビジュアルです。国立科学博物館のポスター(写真はチラシです)だから気になったのです。このポップなグラフィックセンスがどこまで展示デザインに活かされているか。いささか冷やかし気分で覗いてきました。
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会場でも二人モデルの写真がたくさん使われていました。写真は展示コーナーのテーマに併せて撮り下ろされていて、展示内容を伝える効果的なアクセントとなっています。
ガイコツと割れた土器や昔の人のゴミ捨て場やお墓の再現が並ぶ展示ですから、ほっとけばとんでもない暗〜くコワーイ展示になります。
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弥生時代の首なし遺体の埋葬復元像ってのあります。グロいです。縄文人と弥生人の骨格を比べるために人骨もいっぱい。だから、二人の女性のビジュアルが清涼剤になります。

二人がポスターで着ている服はコスチュームデザイナーの大橋まりさんが現代風にデザインしたものですが、他に展示されていた再現された服もなかなかのエスニック。縄文人と言えば、なぜか男は片方乳首を出して動物の毛皮を着ていたり、弥生人と言えば麻の袋に頭と手の部分だけ穴を開けただけの粗末な服を着ていると思いこんでいましたから。スタッフが着ていて、ショップでも売られている縄文Tシャツがいいです。買っちゃいました。

この展示にはグラフィックデザインの新しい可能性があります。展示は展示で堅くマジメに展開され、グラフィックがそのマジメさをうまく諧謔している。悪ノリはなくスマートに諧謔をキメてます。ただ一か所、デザイナーのやり過ぎと思えたのは、カタログの最後の対談頁のレイアウトくらいかな。



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text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2005-08-19 15:28 | Comments(2)
Commented by ばんぶっち at 2005-08-20 21:27 x
へぇ~。
私も実はポスター見て気になってたんだけど、
『ガチンコ対決』って、どうよ??
って思って行ってなかった。
今月一杯なのね。見に行こうかな。
情報どうもありがとう!
Commented by cabanon at 2005-08-20 21:51
行ったのは日曜日の朝いち。家族連れが多くて結構混んでた。
恐竜展に続いて、42歳の男が一人見に行くというのは、ちょっと抵抗があったけど、恐竜展より一人で来てる男性は多かった。

関係ないけど、最近一人で展覧会に行って、“オレここにいちゃマズいだろ感”をヒシヒシと感じたのは、春に川崎市民ミュージアムでやってたCLAMP展。小学校高学年と中学生くらいの女子ばかりでした。萌えな男性がもっといると思ったのに。
僕が一番おっきなお友達。でも、この勇気がないと、いい展覧会って見られないんだよね。
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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