藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
ひとりごち
「寛容」こそ民主主義の要だと信じています。

他人の自由や平等を認め、対話を重んじ、共に生きる知恵を育むことは、すべて「寛容」の精神から生まれると思っているからです。

インタラクションデザインは「対話」
ユニバーサルデザインは「平等」
エコロジーデザインは「地球環境との共生」

それぞれ私たちが暮らす社会の基本的な価値を表すものです。

寛容のデザインとは何でしょうか?

「寛容」は「戦争」の反対語です。
イラク戦争中でも平和なアメリカ。
現代では「平和」が「戦争」の反対語ではありません。

なんか最近、社会が寛容さを失ってきているような気がする。

「下流社会」なんて哀しいタイトルです。
上から見てるから下なんです。

いつかまた、アンタッチャブルな階層でも作る気なのでしょうか。

ユビキタス社会だって──寛容なきユビキタスは地獄です。
ジョージ・オーウェルの「1984」ですから。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2005-12-13 20:21 | お気に入りの過去記事 | Comments(2)
Commented by museum5057 at 2005-12-14 14:38 x
はじめまして.以前から拝見させていただいていましたが,初めてコメントします.
私は現在,企業の研究所に勤め,学生の頃からずっと,技術者(理系)の立場でユビキタスやユニバーサルデザインの研究をしおります.
理系の私は,必要とされる・使ってもらえる技術を作るために,自らの「理系(技術オタク)視点」を改め,広い視野でデザイン性の高いモノについても考えなければならないという強迫観念のようなものをどこかで常に感じています.結果,本来根幹にあるべき技術も疎かになり,結局中途半端なモノを作ってしまいがちになります.
しかし,文中の「寛容なデザイン」という言葉にちょっとほっとしました.私自身もこれまで,寛容さを実現する,様々な状況を受容できる技術を目指してきていました.これからもそうするつもりです.
もちろん,視野を広げる努力は今後も続けていきますが,寛容な技術を作ることで,結果,間接的に寛容なデザイン実現のためのお手伝いができれば嬉しいと思います.
Commented by cabanon at 2005-12-15 00:44
>museum5057さん
そうか! 寛容のデザインとは、さまざまな状況を受容できるデザインかも。冗長性(リダンダンシー/Redundancy)ですね。ネットワークとか構造力学で非常時の障害・災害などに備える多重のバックアップシステムとかの意味の言葉ですよね。もちろんユニバーサルデザインも寛容のデザインのひとつ。うん、なんか少し見えてきた。
コメントありがとうございます。
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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