藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
ドナーカード
夢があります。
年をとったら叶えたいこと。
デザイン、建築、アート関係の開架式図書館を作ることです。

日本には膨大なデザインやアートの洋書が輸入されています。
中には非常に珍しい本もあります。
経費で落とせるから、
書棚が豪華なデザイナーや建築家はたくさんいます。

その人たちに「ドナーカード」を配りたいんです。
亡くなったら本を寄付して下さい、と。

遺族がぜんぜんデザインと違う仕事をしていれば、
本は場所をとるだけの邪魔ものです。
本の価値を分からない人が、
もしブックオフに売ってしまったら、
貴重なデザインの本や雑誌が散逸します。
もったいなさすぎます。

ですから、うちの図書館が引き取ります。

えらくゆるい男が管理する図書館なので、
盗難対策なんかしません。
開架式ですから、自由に気ままに閲覧できます。
寄付してもらってますから同じ本もたくさんあります。
カフェでお茶しながら本を見てもらうのもOKです。

世界中のデザイナー、建築家にドナーカードを配って、
海外からも「あそこには珍しい本がある」と来てもらいたい。

このプロジェクトの実現の成否はとにかくスペースの確保。
場所は都心に限ります。
なるべく多くの人に気軽に利用してもらいたいから。
休校になった小学校とかが狙い目と思ってます。

実行するのは10〜15年後くらいかな。
古本屋の主人気分になるのはもう少し体が動かなくなってから。
雑誌を作るとか、本を書くとか、まだまだやりたいこと多いんで。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2005-12-21 22:43 | コモン | Comments(9)
Commented by Rin at 2005-12-21 23:27 x
素敵な夢ですね。

昔昔々・・・、本屋さんをしたいなんて思ったことがあり、実際、
学生時代に就職活動で、紀伊国屋書店のお話を聞きにいって
みたなんてことがありました。色々考えた末、他の方向へ
進みましたが、懐かしい思い出で、お読みしながら、なんとなく
その時の気持ちを思い出しました。(^^)

世界中のデザイン書を集められたら、ものすごく貴重な図書館
になると思います。
Commented by cabanon at 2005-12-21 23:38
本屋はできそうもないんです。おカネの計算ができないんで。
運営費をどうするか? うん、今のところ、どうにかなる、としか思ってません。
Commented by toshi at 2005-12-22 07:15 x
僕の父も日本語教師と言う職業柄、
家には数千冊の専門書がありました。
亡くなったときに、やはり大切に扱って役立てて欲しいと
中国のある大学に寄贈して、○○図書を作って頂きました。
デザインの図書館って、ありそうでない。
10数年後に利用できる日を楽しみにしています。
Commented by WATARU at 2005-12-22 08:46 x
いいですねえ、私も賛成。「ドナーカード」形式はおもしろいと思います。
あと場所は、やはり交通の便がいいところに限りますね。
ビル内のスペースを間借りして、会員制の図書館にするのもいいかもしれません。

もしそうなられた場合は、「学生でも躊躇しないような」料金設定でお願いしますw
Commented by corvo at 2005-12-23 19:30 x
このドナーカード、是非書いておきたいと思います。
図録などは重版しないし、一度逃すと入手するのが大変です。
都内の廃校になった小学校で、さらに24時間オープンだったりすると最高ですね。でも、運営費も運営の方法も課題が山積してしまいます。
xx記念館に遺品として死蔵されるぐらいなら、ぼろぼろになるまで使ってほしいです。打ちにある画集は、たいていページが外れてしまっているか、絵の具が飛び散っています。
Commented by cabanon at 2005-12-27 20:53
>toshiさん
中国の大学に寄贈とは素晴らしいことですね。僕も寄贈してもらって喜んでもらえるそんな図書館つくりたいです。

>WATARUさん
交通の便、大事ですよね。料金は無料にしたいけど、どうなることやら。今の一般的な図書館とは違う書棚の作り方にしたいと思ってます。発見のための図書館ですから。、、、といっても今のところ具体案が全くない。

>corvoさん
美術館のカタログとか積極的に集めたいですね。24時間オープンは無理かも。あくまで個人運営なので。しかし夜遅くまでやってるようにしたい。でも、年とったら完全に朝型人間になっているかも。つらいとこです。
Commented by Yanagimoto at 2005-12-28 08:07 x
ご無沙汰です。Yanagimotoです。
藤崎さんの考える形態ではなかもしれませんが,自分が死んだら大宅壮一文庫のデザイン版みたいな物を作って欲しいと思っていますよ。今、蔵書は14万冊くらいあります。De Stijlやエスプリ・ヌーヴォーもコンプリートでありますし、モリスのチョーサー著作集、F.L.ライトの事務所で使っていた壁紙の見本帳なんかもあります。本以外に、イームズの手紙やジラルドなどのラフスケッチなんかのファイルもあって,死んだらどうしようと妻には「こうやって」とかと話しているところです。ところで,最近亡くなるデザイナーさんが増えてきて、そろそろデザインミュージアムがなくては困りますね。
Commented by フジヲ at 2005-12-28 22:32 x
ステキですね。ステキです。
拝読しながら、ドキドキしてしまいました。
寄せられているコメントにもドキドキ。

藤崎さん、初めまして。
ラムス氏の展示情報を検索をしていた際、こちらのサイトを知り、お邪魔しております。あの時の「でも京都に行くべきです」というひと言が強烈でした。
Commented by cabanon at 2005-12-29 19:29
>Yanagimotoさん
ぜひ、Yanagimoto文庫が実現されることを願います。それこそ海外からも人が来る質の高いライブラリーになると思います。14万冊はスゴいですね。

日本のデザイナーがもつ貴重な資料を集めてアーカイブとして次の世代に伝えるデザインミュージアム、必要ですね。ドローイングとかモックアップとか、デザイナーが使っていた道具とか、コツコツ集めるミュージアム。日本民藝館のデザイン版みたいなもの、つくりたいですね。

>フジヲさん
こちらこそ初めまして。いい展覧会に出会ったら、また皆さんの肩をポンと叩くような記事書きます。会期中に展評を書けるのでブログはホント面白いです。
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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