藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
電気用品安全法の施行に反対します。
デザインを愛する人間は、この法律の施行に断固反対すべきだと思います。電気用品安全法(PSE法)。
新しい基準を満たしていない家電、オーディオ機器、電子楽器、ゲーム機などのリサイクル販売が禁止されます。2006年4月1日から本施行されます。
リサイクル市場は、デザインを愛する心を育み、よいデザインとは何か考える機会を生む大切な場です。D&DEPARTMENTがそれを証明しています。ねえ、ナガオカさん。


【坂本龍一さんらによる電気用品安全法に対する署名のお願い】

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asahi.com 中古家電、もう売れない? 電気用品安全法が猶予切れ
ITmediaニュース「名機」が販売禁止に。4月に迫る「電気用品安全法」
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2006-02-18 18:56 | Comments(11)
Commented by toshi at 2006-02-18 21:00 x
署名しました。日記でも紹介しようと思います。
知人のDJからも署名のお願いがまわって来ていて、
管理社会の恐ろしさの片鱗を見た気がしました。
Commented by cabanon at 2006-02-20 00:48
管理されて生まれる文化もあるけど、大半はそうじゃない。
デザイナーがどのあたりの文化の担い手か。
この法律に対する一人一人の姿勢で分かってきますよね。
Commented by Rin at 2006-02-20 12:56 x
この問題はデザインや音楽面から、ただ反対するだけではならない問題
でもあるよう思います。
私も規制の緩和を求めたい一人です。
ですがこの施行は、松下の古いストーブによる死亡事故のような防止へ
も繋がり、ある意味、製造メーカーを守る意味合いもあります。
物を大切にし良い古い物を蘇らせ送り出すこと、その心はモラルにも
通じる部分もあると思っています。けれど残念ながら、大切に扱い使って
いく人ばかりではなく、事故が起きれば製造メーカーの責任は必ず
問われます。
事故に繋がらないメンテナンスや保障責任について、資本面やシステム
において考える必要もあると言えるのです。そこまで考えているかの
販売側の姿勢も、今やヤフオクなどで膨れ上がっている面を思うと、
問われる時でもあるのではないでしょうか。メーカーが責任を負えない
範疇の製品が人に及ぼす影響は、同時に考えられなければならない
部分です。
著名な方々を中心とした規制緩和を求める動きに、物を大切に
するモラルやメンテナンスへのシステム構築も運動として広めることが
できれば、本当の意味で社会的意義もあるのではないかとも考えます。
Commented by Yanagimoto at 2006-02-20 18:41 x
Rinさん、松下のストーブは古いからではなく欠陥商品だったのでここで訂正しておきます。もちろんメーカーを守る法律という事では意味のある部分もあろうかと思います。
そこで、農協なんかのように、組合(民間委託業者でもいいのですが)のような組織がフィルターとなって、メーカーで承認出来ない個別案件を承認をしていくシステムというのは作れないんでしょうかね?
販売業者は通関のように、そこを一度通してから販売するとか。多分問題もあって電気機器としては販売できないものでも、観賞用とか(デザイン系とかに限られると思いますが)と判定すれば、自由に販売も可能になる物も出てくると思うんですが。

Commented by Rin at 2006-02-20 21:00 x
Yanagimoto様(藤崎様、藤崎様のブログ上での・・・やり取り
コメント、失礼致します・・・。申し訳ありません・・。)

はじめまして。
松下のストーブ事故例をここで出すのは、正しくなかったですね。
ただ、十数年経った商品への責任を長期間かけて果たせるのは、
メーカーのすごいところであり、これを小さな中古販売一業者が
なにか起こったときにできるかといえば・・・、おそらくできない
ことだろうと思います。
Yanagimoto様がこうしてお書きになっているように、方法を
見つけ出す道をもっともっと議論されることも、反対の署名
以上に行政を説得できることでもあるかもしれません。
使いたい・残したい想いだけでは、この問題の根本は解決でき
ない現状社会のように、個人的には思えております。
Commented by cabanon at 2006-02-21 08:44
うん、松下のストーブは確かに別問題ですよね。Yanagimotoさんが言う「通関」のような組織というのは面白いですね。

でも、僕はフィルターになる組織を作るより、中古は買う側の責任という意識を徹底させたほうがいいと思います。

新製品に関して、売った側・作った側の責任を明確にさせるのは当然です。しかし中古市場では、買う側の責任も考えるべきだと思う。

新しくて性能が良くて安い製品を買うのならヤマダ、コジマでいい。中古市場は量販店の新製品では物足りない人たちが、慎重に慎重を来して売り買いする場であるべき。ヘタなもんつかまされたのは、勉強が足りないからということですよね。

PSE法は新製品の秩序としてとどめるべきで、中古市場まで適用させようとするから、ヘンな話になる。

経産省は、自己責任能力を持った目利きたちの市場を「文化」として守ってほしい。マンガ、アニメ、ゲームも自己責任市場から生まれてきた文化なのだから。

日本のものづくりは文化です。ナカミチのドラゴンとか。政治家や官僚は、長期的な視野に立って、文化と経済の相乗効果を考えるべき。フランスなんてかなりの部分、文化で食っているのだから。国益天狗が泣きますよ。
Commented by アシストオン大杉 at 2006-02-26 21:22 x
しかし中古屋さんはお国よりずっと賢い、というのがこの法律を巡っての話題の興味深いところ。この法律ではレンタルおよび無償提供は禁じていない。だから販売ではなくレンタルということにしておいて、期限が切れたら無償提供にしてしまう。実質、お客さんにとっては買ったも同じことなわけです。
Commented by cabanon at 2006-02-27 10:11
>大杉さま
そういう手があるんですね!
でも、買って「自分のものにした」という心情とレンタル&無償提供で「自分のものにしたも同然」というのは重なり合うか、微妙なところもありますよね。
そのへんじっくり調べてみたいと思います。
Commented by アシストオン大杉 at 2006-02-27 13:31 x
もうひとつ手段があるようで、実際には製造していなくても、きちんとその製品が法定のテストをパスすれば、中古やさんが「新に」製造業者として名乗りを上げてマークを取ることができてしまうそう。(D&Dさんはその手法でやられるのかな、と期待しているのですが。)だから多くの中古やさんは、法律施行を前に蔵出しセールをやってしまって、その後はこれらの手段を使って、営業を続けられるのかな、と。いずれにしてもPSE法はデザイン、モノについて考えさせられるきっかけになりました。(昨日のトークセッション、素晴らしかったです。会場をでるみんなの顔がみんなにこやかで。素晴らしいナビゲーション、ありがとうございました。)
Commented by アシストオン大杉 at 2006-03-14 21:51 x
電気用品安全法ですが、経済産業省が一部、除外項目を設定したようです。
http://www.meti.go.jp/press/20060314004/20060314004.html
Commented by cabanon at 2006-03-15 08:56
大杉さん
情報ありがとうございます。
楽器やオーディオ機器に関しては、
ひとまず最悪の事態は避けられそうですが、
「デザインのビンテージ」に関して、ビンテージの基準があいまいで、
まだ予断を許さないですね。

経産省の資料によれば、
ⅱ)既に生産が終了しており、他の電気用品により代替することができ
ないものであって、かつ、希少価値が高いと認められるものであるこ
と。

という部分に相当しそうですが、炊飯器とかラジオなら機能的には現行製品で「代替」できるわけですから。ベリーニの電気ポット「ミニデカ」とかどうなるんだろう。

にしても、坂本龍一さんら今回この法律の反対署名運動を立ち上げ、論議に火をつけた方々は尊敬します。「みんなで意見すれば変わるんだ、変わらないことももちろんあるけど、諦めちゃダメだ」って思えること自体が民主主義ですもんね。
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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