藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
機能はユーモアに従う!?
ベルリンから帰ってきました。ずっと取材で一人の時はホテルで原稿を書いていたので、考えてみれば一度も一人で街へ出歩かなかったです。
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アムステルダム経由だったのでスキポール空港で世界一有名?な便器を撮ってきました。ハエを描いたおかげで、命中率アップ。掃除回数が減り、コストダウンにつながったそうです。
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公共デザインってユーモアが必要のようですね。

ベルリンでは、信号機のキャラクター「アンペルマン」にも挨拶してきました。このキャラは東ドイツ時代にデザインされ、統一後撤去されたけど、このキャラに愛着をもつ旧東側の人たちの声によって最近復活。去年この話を聞いた時は、まだ限られた場所しか設置されていないとのことだったですが、行ったら、ベルリンのかなりあちこちありました。ベルリン以外の旧東ドイツの街にもあったし、帰りの飛行機ではアンペルマンTシャツを着ている若い日本人男性もいました。僕もTシャツ買ったし。
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ユーモアやかわいらしさが、視認性を向上させます。街のシンボルにもなっています。スキポールのハエもベルリンのアンペルマンも、ユーモアがファンクショナルになることを証明しています。
「機能はユーモアに従う」って世界はとても素敵です。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2006-06-29 18:14 | Comments(6)
Commented by おやつ at 2006-06-30 08:37 x
便器のハエは、スイスにも棲息してました。
5年ほど前のことで、もう三十路後半なので(ボケが…)、間違ってるかもですが、たしかベルン駅の有料トイレだったと思います。

やはり、無意識にハエをねらっちゃいますよね。そんな自分に笑ってしまいました。


それらと比べると、日本の公共のモノに遊び心はなかなか見られませんねえ。
日本の公共のものの関係者の大多数は「問題が起きないように」ということ(それをその人たちは「安全」と呼ぶ)を中心に考えてるような気がします。
Commented by cabanon at 2006-06-30 09:38
>おやつさん
ハエ便器、けっこう、あっちこっちにあるのかもしれませんね。
僕は逆にハエを避けて反対側に飛ばしてた。
濡れたのが飛び立って絡んでくるのがイヤで www
真ん中にないのは、狙う人とそうでない人がいるせいかも。

あんまり目立ちすぎちゃいけないという、日本的なムラ社会の中で、
目立たないといけないものをどう作るか、
そのへんが現代の課題なんでしょうね。代表のFWとか。
Commented by metabolism at 2006-06-30 12:48 x
最近はハエや的をプリントする便器が増えています。最近リニュ−アルされたミュンヘン空港も採用しています。大阪でもあるそうです。僕が思うにまず率先して採用される地域は、倹約なところが多いです。オランダもドイツも、スイスも、ケチな国民性がありますから。こういった文化と一緒に派生していくのは面白いですよね。
 
ベルリンは壁が無くなったけど、信号で旧西側と東側のエリア分けが出来るのが面白いですよね。共産国って意外にかわいいデザインに溢れているのが興味深いです。
Commented by cabanon at 2006-06-30 13:03
>metabolismさま
大阪にもあるんだ!
いろんな場所にあるのだなら、ミミズプリントとかブラックユーモア的なものがあってもいいかも。
同じケチでもユーモアのセンスのあるケチというのはいいですよね。
アンペルマンの信号機、ベルリンの旧・西側でも見ました。もちろん東側のほうが圧倒的に多かったけど、でも、街全体にかなり増えてるみたいです。
Commented by tks at 2006-07-01 00:29 x
大阪は関空のトイレにあって、ダーツの的が描かれています。ニフティのデイリーポータルZに記事がありますよ。
http://portal.nifty.com/2006/06/17/c/
Commented by cabanon at 2006-07-01 03:01
>tksさん
情報ありがとうございます。
狙わねば、という男の攻撃本能を刺激しますね。
<< ユダヤ博物館 ベルリンにて >>


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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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