藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
今年も良い展覧会でした
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今年も益子へリビングワールドの仕事展(24日まで)を見に行きました。「風を待つ部屋」で昼間20分、夜も15分くらい過ごしました。


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もし、46億年でひと呼吸する宇宙人がいたら、僕らは彼らがフッと吐いた息を感じることができるだろうか? 逆に、彼らは僕らの息を感じることできるだろうか。

もし、0.1秒後の未来を視ることができる人がいたら、その人は予知能力者といえるだろうか?  1兆年先の未来だけを視ることができる人は、予知能力者といえるだろうか。

今という瞬間は、伸び縮みする。

現代テクノロジーは、0.001秒の写真判定とか、1秒間に1兆回計算するスーパーコンピュータとか、「今」という瞬間を縮ませてばかりいる。でもテクノロジーは、きっと「今」という瞬間の幅を伸ばすことにも使えるはず。伸ばされた「今」の中で、人は時間旅行ができるかもしれない。

「今、ここ」を限りなく0に近い特殊な点に仕立て上げ、その点を中心に時空間を細かく分節化し、世界を観測し、意味づけ・価値づけを行い、世界を再構築する運動が、モダニズムなのかもしれない──。放っておくとミクロもマクロもヒューマンスケールを遥かに超える。超えないように均衡を保つ知恵が問われている。

あの部屋で風といっしょに揺らいでいた一ノ瀬響さんの音楽と、風に舞うカーテンを思い出しながら、そんなことを考えました。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2006-08-24 02:39
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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