藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
第三項
昨晩(というか今朝早く)、デザイン概論用のパワポをつくっていて、二項対立に、第三項を設定し、そこを徹底的に掘り下げることが、現代デザインにとっていかにアクチュアルな問題かを再確認。アウフヘーヴェン不要の三項目です。
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でも、学生の反応は薄かったなあ。パワポを使って机に座って講師が一方的にしゃべってるだけですから、当然眠くもなります。
二項対立を考えると問題設定しやすいよ、くらいの話で止めとけば、わりやすいのでしょう。でも、それじゃあ当たり前の話だし。モダニズムという用語を使わないポストモダニズムの説明への試みだったりするわけです。もっともっとリファインさせなくちゃいけません。
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text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2006-09-22 16:40 | 二項対立 | Comments(6)
Commented by おやつ at 2006-09-22 19:10 x
おお。これは分かりやすい。
二項対立的に、より○○になどと考えていては見えないものが
別の一項の発見により見えてきますね。

個人的には高尚と低俗+サブカルチャー・ストリートカルチャーがなんだか好みです。(好みの問題じゃない?)

参考になります。いただきま〜す。
Commented by toshi at 2006-09-22 19:51 x
いや、先生の話はそうとう興味深いですよ!
でも、巨匠と呼ばれる先生の講義でも寝る人は寝ますし。
いつか役に立つ、それが遥か先の学生も大勢います。
目先の一見目触りの良い情報やコマーシャリズムに
デザイン学生自身も相当侵されているのが現実かと・・・。

自分はあれ以来、こっそり二項対立を思い付いてはメモってます。
三項目の設定はとてもオモシロイですね、
今度はそれも加えていこうと思いました。
Commented by cabanon at 2006-09-24 14:14
>おやつ さん
どうぞ、どうぞ参考にして下さい!
ものを考えたり問題を設定したり描写するとき、基本は二項対立。
でも、問題を解決したり、これからやらなければやらないことを見つけるときは、第三項を考えるクセをつけるといいだと思ってます。右脳、左脳の真ん中に、もうひとつの脳があるんじゃないだろうか。それは他人と思考を共有するための脳──都市も図書館もネットなどは「外部脳」だとか。第三の枠組みをつくると、いろんな発想が生まれてきます。
Commented by cabanon at 2006-09-24 14:22
>toshiさん
そう言っていただけるとうれしいです。
ま、でも、学校の授業をやっていると、伝え方って本当に重要だなと思っています。ちょっと学生を見下した態度をとると、拒否反応を示されるし。この前の講義は、わかるヤツだけわかればいいって態度だったしそう言ってたし、そんなんじゃ、いかんと反省したわけです。
リズムをつけて、パワポに頼らず、多少分かりづらいことでも「これは重要だから絶対聞いとかなくちゃ損だ」とちゃんと伝えて、ユーモアを交えて話さないと、人は付いてこない。分かっているけど、まだまだ自分の考えに酔ってて、伝え方に配慮が欠けることが多い。そこがデザインのキモなんですけどね。同じ内容でも伝え方によって、全然伝わり方が違うってことが。
まだまだ修業が足りません。
Commented by onishi at 2006-09-26 13:03 x
こんにちは。
ふと、三叉路を思い出し、
Yの中におさまる気がしました。
Commented by cabanon at 2006-09-26 19:40
>onishiさん
うん、そうですね。三叉路ですね。二者択一、どっち行くかで、悩んで苦渋を味わうのでなく、美しい三叉路に出会えたことに感謝すること。横尾さんの絵もそこから始まってるように思います。もしかしたら第三の道が見えてくると思って、ちょっと立ち止まってみること。その余裕……。
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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