藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
有名建築家の作った縄文住宅
長野県茅野に行ってきました。尖石縄文考古館には、堀口捨己(1895〜1984)が、1949年に設計した縄文の復元住居があります。なんだか。伊勢神宮のようです。千木(ちぎ/屋根の両端に交叉する木)があり、切妻屋根があるように見えるからです。
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復元住宅というより、日本の神社建築の原型を表現した「堀口作品」です。切妻屋根を支える構造材を、交叉した部分で切らずに、天に突き出させたものが、「千木」になったことが分かります。でもその千木の原型があまりに堂々と天に突き出ている。日本のモダニズム建築の創成期をリードした大建築家の想像力が、科学的実証性をいささか飛び越えてしまっています。
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入り口の位置を中央からずらしたアンシンメトリカルなファサードに、堀口のモダニスト魂を感じます。
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さすがに鰹木(かつおぎ/屋根の上に水平に並べられた木)はありません。しかし、後代、鰹木が屋根にほぼ等間隔に置かれることを予感させる作りになっています。
現在の住居は設計をそのままに2000年に建て替えられたもの。縄文時代の資料より、日本モダニズム建築の資料としてのほうが価値が高いかもしれません
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2006-10-10 15:01
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藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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