藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
EarthClock第3回
僕が執筆した、EarthClock取材記事第3弾「アースクロックの経済学」が、リビングワールドのウェブサイトにアップされています。これが最後です。

今回はクライアント側のお話です。神戸空港ターミナルの森井社長を取材しました。市の財政事情が厳しいことから、神戸空港建設ではあらゆるコストを出来る限り削らなければならなかったのですが、「神戸にしかないものが欲しい」と思いから、森井さんはEarthClockの採用を決めます。リスクを背負うトップの決断。どうやって資金を捻出したのか。

削って削って、でも、最後に冗長な部分を残す。その冗長の部分が、実は全体のシステムの顔になります。それを決めるのはトップ。機能する冗長、そこに冗長美が宿ります。20世紀は無駄をできるだけ削って最適化するという考え方が世の中を支配してきましたが、21世紀は冗長性をシステムに持たせて最適化するという技術を、あらゆる分野で論議していかなくてはなりません。

冗長美に関する8000字原稿を、次号の『InterCommunication』のために送ったばかりなので、昨年書いた森井さんの取材記事を読み返して、EarthClock自体が冗長美の典型のように思えてきました。空港の機能としては冗長な存在でありながら、実はこの冗長な部分を成り立たせる経済システムがきちんと構築されているからです。で、それが空港のシンボルとして機能する──。ぜひ読んでみて下さい。

http://www.livingworld.net/column/fujisaki-4/


※取材に協力していただいた産デ振の方々に、この場を借りて感謝いたします。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2007-02-02 14:20 | Comments(0)
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藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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