藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
『インターコミュニケーション』 デザイン/サイエンス特集
『InterCommunication』No.60 Spring 2007 (NTT出版)に、「冗長美とは何か?──本当のポストモダニズムへ」という論考を寄せています。昨年『BT/美術手帖』に書いたリダンダンシーに関する論考の発展版。今回は「機能美」と「冗長美」の違いを論じています。「最高」のパフォーマンスを引き出すことが「最適解」であった機能美から、多元的な価値を共存させる「最適」を求める冗長美へ──という話です。

///////冒頭部分だけ///////
「最適化」は私たちの社会の美徳である。最適化とは、ある制約条件下の中でもっとも機能する解を探し出すこと──。都市の最適化は「開発」「再開発」である。ただし環境問題という制約が年々大きくなる中、スクラップ・アンド・ビルドの開発だけを最適な解とする考え方は変わりつつある。会社の最適化は「リストラ」である。解雇という意味ではなく、組織の再構築という本来の意味でのリストラだ。教育は子どもたちを社会の構成員として最適化し、選挙は権力者のアップデートを繰り返す。コンビニの商品棚はPOSシステムによって常時最適化されつづけ、ケータイも家電も買い替えを迫られ、コンピュータはハードディスクの最適化を実行しなければならない。世の中のあらゆるシステムが最適化を繰り返している。
デザインは、最適化のテクノロジーのひとつである。モノ、空間、メディアを「システム」として捉え、目的を定め、制約を見出し、最適解を作り出す。……(以下は雑誌でお読み下さい)

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この号は、「山中俊治×茂木健一郎」の対談がえらく面白いです。博識同士の対談というのは、書き原稿にないスリリングな展開があって、読み物として実にいいもんですね。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2007-02-28 12:35 | Comments(0)
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藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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