藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
ぬか床100年もの
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5月から、ぬか漬けを始めました。スーパーなどで買ってきたぬか漬けは、一度もおいしいと思ったことがなくて。特に古漬けは、外でうまいものに出会ったことがありません。

実家からぬか床をもらってきて、毎日かき混ぜてます。最近は暑いので1日2回。ぬか床ってホント生き物だなって思います。突然、柔らかくなったり、水が出たり、白い粒子が現れたり。その都度、唐辛子や生姜やニンニクを入れています。塩を足す塩梅も難しい。カビ発生の危機もありました。ぬかの中にキュウリをしっかり埋め込まなかったため、上面に露出したキュウリの一部に白いカビがついた。気づいたのが早かったので、ぬかは無事でした。

母によると、このぬか床は100年以上経っているんじゃないかとのこと。母は祖母からこのぬか床を受け継いで、一度もダメにしたことがない。祖母も同様だろうと。ぬか床のバクテリアたちを通して、明治時代、いやもしかして江戸時代とつながっている、という感じがしています。受け継ぐ責任も感じてます。これってロングライフデザインですね。

容器は、野田琺瑯の「ぬか漬け美人」をネットで買いました。白いホーローは清潔感があって、いいですね。丸い陶製の水取器も付いてます。もちろん蓋も付いてます。冷蔵庫にも収まるサイズということで、買ったのですが、まだ冷蔵庫には入れていません。何日間か家を離れなくてはならないときなどに、使えると思います。

で、やっぱり自家製はうまい。毎日食べてます。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2007-07-28 21:26
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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