藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
熊野へ
熊野古道伊勢路の途中から旅を始めました。
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馬越峠を越えて尾鷲へ。石畳が美しい。けど、延々続くと足がガクガクになります。
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ユネスコ世界遺産指定への抗議の声もありました。林業関係の方のようです。八鬼山にて。
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賀田の港。ここで2泊目。
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曽根次郎坂・太郎坂にて。トレッキングシューズじゃなかったので、雨の石畳に足を滑らせているうちに、膝が壊れる。。この峠をなんとか下るものの、以降の峠の踏破は断念。電車で熊野市へ。
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熊野市の花の窟(いわや)神社。この高さ70mの岩がご神体。伊弉冉尊(いざなみのみこと)が、海を望むこの岩で葬られたと言われています。日の丸の扇子とか吊されています。ここから熊野。死者の国、蘇りの地です。平坦なら歩けるので、熊野速玉神社のある新宮へ、22キロ一気に歩きました。
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新宮で泊まり、翌朝、熊野三山のひとつ熊野速玉神社へ。
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熊野本宮大社へは新宮からバスで1時間半。ホント山奥でした。速玉の朱の社殿と対照的な檜皮(ひわだ)葺きの社殿。海と山の対比なのでしょうか。
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大斎原(おおゆのはら)。本宮大社から歩いて5分ほど。熊野川の中洲だったところにあり、明治22年の大洪水まで大社があったところです。凛とした空気に包まれた聖地です。
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大斎原の前には近年になって建造された巨大な鳥居がありました。
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大斎原のすぐ脇を流れる熊野川では投網をしている人がいました。
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大斎原の参道には烏がいました。まさに熊野。物の本には、古代日本では鳥葬が行われ、屍肉に群がり死者の魂を運ぶ烏への信仰から、八咫烏の伝説につながったとあります。東京の烏となんか違うような。
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新宮でもう一泊し、早朝電車で那智へ。膝もだいぶ良くなって、那智駅から2時間半歩きました。子どもの時から憧れていた滝に出会えて、ただただ感動。
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滝の前の祭壇。
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熊野は遠かったです。けど、峠からケータイで宿も予約できるし、人里には自動販売機があって飲み物は困らないし、尾鷲ではジャスコで雨具を買ったし、新宮ではリーバイスのジーンズを買ったし、どこも全然日本です。でも、東京に着いたら、外国出張から帰ったような気になりました。日本を旅して、こんな気分になったのは初めてです。山手線に乗っていた人たちの顔色がみんな青白く見えて、スーツ姿が黒装束のようで、どちらが死者の国かわからない。また行きます、熊野へ。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2007-10-12 19:17 | Comments(0)
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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