藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
最近の「書く仕事」
仕事の近況報告です。

・『STUDIO VOICE』3月号に、『アキッレ・カスティリオーニ 自由の探求としてのデザイン』(多木陽介著)の書評を寄稿しました。いい本です。

・『デザインの現場』2月号のミニ連載「コトバのミカタ」で、「カワイイ」について論じました。800字のエッセイですが、われながら深い論考だと思っております。

・『デザインのひきだし 4』(グラフィック社)で2頁のコラムで、デザイン難民問題解消の話を書きました。以前このブログで書いた話を膨らませたものです。

・『ジャパンデザイン 2007-2008—グッドデザインアワード・イヤーブック』でグッドデザイン金賞受賞作品の取材記事を4本書きました。産総研(@札幌)の完全密閉型植物工場システム、新幹線N700系、セカンドライフ、トプコンの測量用GPS受信機GR-3です。

完全密閉型植物工場システムの取材は面白かったです。セカンドライフはうちのマックではサクサク動かず苦労しました。著作権をユーザーに渡したリンデンラボ社の英断は素晴らしいと思います。でも原稿書き終えてから一度もアクセスしていないし、する気になれない。

N700系は、原稿を書くために乗りました。普通車だったので感動とか感銘はありませんでした。やっぱりグリーン車です。疲れにくいという3層構造のシートの座り心地を確かめるため、こんど京都に行くときに奮発してグリーン車に乗ってみます。

トプコンのGPS受信機というのは、アメリカやロシアの衛星から得たデータでミリ単位の精度の計測をする測量器です。取材では、3次元データに従って重機が、自動的に掘削・整地するシステムももう実用化されていると聞いて、驚きました。土木版オートメーション化というか、大地を掘る3次元造形装置ってことですよね。

僕の弟は土木設計の公務員をしてますが、彼に聞くと、GPS受信機はまだ使ったことがないとのことでした。事故が起こりにくいように道路のカーブを決めるのには、目測や経験が大事だから僕はそんなの使いたくないね、と言ってましたが、土木のIT化も急速に進むんでしょうね、きっと。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2008-02-14 18:20
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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