藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
考えないといけないこと
ユニセフの『世界子供白書2008』より。「毎日、世界では平均2万6000人を超える5歳未満児が命を奪われている。それも、本来ならば予防できる要因によって命を落としているのである。こうした子どもたちのほとんどは開発途上の地域に住み、もっと詳細に言えば、60の開発途上国に暮らしている」。

本日の朝日新聞朝刊の一面は、世界の食糧高騰を伝えていました。(→アサヒコムの記事へ)。化石燃料の枯渇や地球温暖化などの将来への不安が、食糧高騰を引き起こしているといいます。富める人々の集団的な不安感が貧しい人々から食糧を奪っている。食糧高騰が続けば子どもたちの死亡率はさらに上昇するでしょう。これってジェノサイドだと思います。誰も引き金を引かない虐殺。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2008-05-04 12:17 | Comments(2)
Commented by CZ-812CE at 2008-05-07 15:04 x
改めて大変考えさせられました。
貧困や格差、そして大きな自然のサイクルの前ではデザインは無力なのか。
こういった流れの中、デザインに出来ることは無いのだろうか。
デザインに直接関わる者では無いのですが考えてしまいます。
Commented by cabanon at 2008-05-07 22:01

>CZ-812CEさん
こんな数字もあります。
ワクチン接種で防げたはずの病気で
年間200万人の5歳未満の子どもの命が奪われている。
デザイナーの川崎和男さんがPKD(Peace-Keeping Design)と言って、世界平和を実現するためのデザインプロジェクトを進めています。
その一環としてワクチン接種システムをデザインしています。
次号の『デザインの現場』でそれについて記事を書きました。
このブログでこうしたことを話題にするのも、
その記事を書いていたからです。

川崎さんのお話をうかがって、そのあと
いろいろ調べると本当に、ショッキングな数字ばかりに出くわします。
しかし、現場にいれば、もっと強烈な真実を
目の当たりにすることになるでしょう。

無力かもしれないけど、
でも、この事実に正面から向かい合うべきだと思います。

向かいあって、無力さを実感しつつも、無力さを超える道を探る。
そんなことをしないといけない時期に来ているように思います。
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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