藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
チャールズ・イームズ写真展ギャラリートーク
チャールズ・イームズ写真展@AXISギャラリー(〜6/8)のオープニングレセプションに行ってきました。イームズの100点の写真と100の言葉で構成された展覧会。写真100点では物足りない。100の言葉はじっくり読むとおなかいっぱい、というのが正直な感想です。

で、5/31(土)ギャラリートークで「聞き手」となります。お相手は剣持デザイン研究所所長の松本哲夫さん。すごく楽しみです。

なぜ松本所長にお話を伺うかは、僕の個人的な思い入れがあってのことです。

1989年僕がまだ出版社社員だった頃、『デザインの現場』で松本さんを取材させていただきました。JR東日本の特急スーパーひたちの車輌デザインについてです。取材が一段落して、なぜだか憶えてないのですが、剣持勇の写真を見せていただきました。それがものすごく印象的だったのです。グラフィカルな構図と色、アノニマスなものへの視線──今でも脳裏に焼き付いています。

その後、『CasaBRUTUS』の取材でチャールズ・イームズの写真を知るようになって(ワシントンまで見に行った)、剣持の視線がイームズの視線にかなり強い影響を受けていることを知りました。

そのことがあったから、今回ギャラリートークの依頼があったときに、松本さんとお話をしたいとワガママを言いました。剣持の写真はイームズの影響を強く受けていますが、よく見るとその姿勢の違いが読み取れます。そこが面白いのです。

ギャラリートークでは、松本さんに剣持の写真をスライドで紹介してもらいます。剣持とチャールズの邂逅秘話はもちろん、松本さんが「握手した手がグローブのように大きかった」というチャールズに直接会った時の印象などもお話しいただきたいと思っています。展覧会自体の入場料が1000円(初日から先着2500名の方は、100の言葉の書籍がもらえます)で、ご負担をおかけしますが、剣持とイームズの写真が同時を見られるのは、きっとこの日だけです。

二人はファインダーを覗いて世界を切り取り続けることで、眼差しの力を育て、それをデザインの創造に直接的・間接的に活用していました。現代のプロダクトデザイナーは形作りはうまいけど、世界をマクロにもミクロにも見通す「眼差し力」は退化してない?って過激なことを言い出しそうです。

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デザイナーの「眼」を語る
──剣持勇とチャールズ・イームズの接点
松本哲夫(剣持デザイン研究所所長)× 藤崎圭一郎(デザインジャーナリスト)

日時/5月31日(土)15:00〜16:30
会場/AXISギャラリー
住所/東京都港区六本木5-17-1 AXISビル4F
料金/1,000円(チャールズ・イームズ写真展 入場料)
定員/約30名
お申し込み/不要(当日会場までお越しください)
お問い合わせ/AXISギャラリー Tel. 03-5575-8655
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2008-05-20 23:43 | Comments(0)
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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