藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
DAGODA完成
DAGODA、出来ました!
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法政大学大学院システムデザイン研究科と東京藝術大学大学院視覚・伝達デザイン研究室(松下計研究室)とのコラボレーションです。

2000部のフリーペーパーですので、あっという間になくなる可能性があるので、どこにどう配布するか、まだ未定です。
とりあえず9月22日から芸大でDAGODAの小さな展覧会を開く予定です。そこで配布しますが、展覧会の概要はおってここに書きます。

DAGODAは全40ページ。
コンテンツは──

※DAGODA Visuals(藝大生による11ページのビジュアル構成)
※特集1「生きのびるためのファッション」
 ・津村耕佑インタビュー
 ・株式会社ナカノのリサイクル工場
 ・帝人ファイバー「エコサークル」
※DAGODAインタビュー
 【1】takram design engineering、
 【2】櫻井圭記
※特集2「Cyborg and Hospitality サイボーグの新定義」
 おもてなしをキーワードにサイボーグ技術を考える10ページ
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最近商業誌は、カタログ誌的なものばかり増えています。デザイン誌までカタログ的になって、雑誌のあり方自体をデザインするという発想の雑誌が見当たりません。学生がつくったフリーペーパーにはかなりしっかり出来たものがありますが、ほとんどがカタログ雑誌化していく商業誌をなぞっています。

DAGODAは、カタログ的な作り方はしていません。11ページもビジュアル構成のページを入れたり、サイボーグの新定義を考えてみたり、商業誌が逆にできないことをやってます。けっこう大胆なページ構成にしても、インタビューを複数入れると雑誌っぽく見えてるんですよね。これは発見でした。先入観が少ない柔軟な学生たちがつくったから実現できた雑誌です。

法大生、藝大生、お疲れ様でした。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2008-09-10 11:03 | Comments(5)
Commented by koji at 2008-09-10 16:36 x
はじめまして。
いつも楽しく拝読させていただいております。

DAGODAは関西では配付されないのでしょうか?
Commented by cabanon at 2008-09-10 23:39
>kojiさん
関西での配布は難しいです。
PDFでの公開は、取材先・写真著作権の問題などがあり、
これも簡単には行きません。
でも、なんらかの形で希望者に見ていただく機会、考えてみます。
Commented by chiyoda5 at 2008-09-11 13:02 x
名古屋在住です。DAGODA見たいです…
中部地方でも見れる機会、どうかご検討を!!
Commented by まー at 2008-09-12 12:34 x
こんにちは。
たしかに、藤崎さんが仰るようにカタログ誌的な雑誌が氾濫していますね。特に日本のファッション誌は顕著だと思います。人気モデルの着用した服がバカみたいに売れ、それをコピペしたファッションが歩き回る。
僕はプロでは無いので詳しくは分かりませんが、そうしないと売上が伸ばせず廃刊に追い込まれる現状があるのかも知れません。
ネットで調べれば最新の情報の大半は手に入る現在、雑多にある情報のどれを、何故拾い上げるのか。個々の情報如何よりも、総合的に何をしたいのかという、編集者が真の編集をする事に価値があるのかも知れません。裏方に居るべき編集者の顔をもっと表に出すべき時代なのでしょう。
それと、紙と印刷を使う雑誌それ自体に、モノとしての価値を持たせる必要もあるのでしょう。情報の媒体として以上の。
DAGODAを通じて、個々のテキストとは別に、雑誌とは?という根本を考え直す機会が生まれればいいなと期待しています。

長文失礼致しました。
Commented by cabanon at 2008-09-15 19:23
>まーさん
読者が求める「雑誌らしさ」ってかなり保守的で、パッと見、わかりづらいものをつくると、市場では失敗します。

受け手はものすごく保守的です。パッと見てパッと分かる──納豆のタレをゼリー状にする知恵を雑誌にも求めています。しかし、「考えさせる」もしく「みんなで考える」ためのメディアはそれでいいとは思いません。けれど考えるためのメディアはまだ未成熟です。

受け手が新しいもの・斬新なものを受け入れる環境を作る必要がある。いまは雑誌に限らず、なかなかそうした環境が育っていません。

iPhoneのような新しいインターフェースを受け入れてくれる消費者がいる市場は作り手としては幸せなことです。しかし、雑誌や書籍といった旧来メディアでは、新しさ自体を拒否される場合があります。ここをどうにかしたいと常々思ってます。

DAGODAを見て学生のごっこ遊びだと言った人もいますが(う〜、腹が立つ)、僕は決してそうだと思いません。雑誌のあり方をデザインするデザイン誌の「はじまり」として頑張っていきたいと思っています。

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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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