藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
偵察
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昨日(3/17)やっとわが家に本が届いたので、その日の夕方書店にも出ているのではないかと思って、国連大学裏の青山ブックセンター本店に偵察に行きました。小一時間、観察していました。僕がいる間に2冊売れてましたが、店員さんに「売れてます?」と訊ねると、「う〜ん、まだまだ、これからですね」とのこと。渋谷のブックファーストや文教堂書店はまだ店頭にはありません。青山ブックセンター六本木店にも行ってみたのですが、まだ売ってませんでした。

ちなみにgggの展覧会会場では記録的に売れてます。来場者7.69人に1人が買って下さっているとのこと。感謝です。

にしても、久々に本屋の中をブラブラしていて思ったのですが、デザイン書コーナーで、雑誌の存在感がかなり薄くなっています。一方、単行本は元気です。

青山ブックセンター本店では、原研哉さんの著書や編書が平積みされている一角がありました。白いからすぐ原さんのコーナーだと分かります。そういえば、水野学さんの本も白だし、ナガオカさんの前著も白(一番新しいのは赤ですが)、今回のドラフト本もクリームな白。白本が増殖しています。昔のみすず書房のストイックな装幀が好きなんで(特に背表紙)、悪い傾向とは思いませんが、増えすぎは禁物かも。

白い本は、汚れやすいですし、読者に緊張感を促します。白さが、居ずまいを正して、文章としっかり向き合って読むように、と語りかける。キリッとした白さはある意味、単行本のシズルです。

しかし、雑誌は白だけじゃもちません。雑誌には、ガヤガヤ、ワイワイ、ワクワク、ドキドキがないといけません。開けばそこに何かあるんじゃないかって思ってもらえること。デザインコーナーに置かれている雑誌に、雑誌特有のシズルがないんですよね。なんとかしなくちゃいけません。

で、またまたトークをやります。
4/5(日) 14時〜16時 青山ブックセンター本店にて。
入場料500円。
宮田識さんとの対談です。日曜日ですので、gggのギャラリートークに仕事の都合などで来られなかった方もぜひご参加下さい。

要予約★詳細は青山ブックセンターのウェブサイトで。

ちなみに同日同所で、13時からアンディ・サマーズのサイン会があります(写真集を買わないとサインはもらえないようですが)。僕は学生時代ポリスを聞き倒したんで、顔が拝めるだけうれしいかも。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2009-03-18 11:27 | Comments(2)
Commented by 本買いました。 at 2009-03-19 12:37 x
緊張感を促す白さは結構ですが、
本を買ってすぐ読んで、
すごいいい本だなあ、ずっととっておこう
と思った身としては
この汚れやすさはちょっと悲しかったです。

かって3日ですが、もう汚れてきてます。

カバーするのも、せっかくの美しさを隠すようで
もったいないですし。

あとがきに書かれた”20年後”も、
きっと家の本棚にはこの本があって時々読むと思います。
もちろん汚れを味とする考え方もあると思いますが
20年後を考えた本には見えませんでした。

ただ、内容はものすごく素晴らしかったです!
夢中になって久々に電車を乗り過ごしました。

匿名ですみませんが、
一意見として聞いていただければと思います。
Commented by cabanon at 2009-03-19 12:51
>本買いました さん
ご意見ありがとうございます。
PP加工(薄いフィルムで表紙をコーティングする)が必要だったかもしれません。たしかに緊張感を促すにしろ、汚れない工夫を読者に押し付けるのは本意ではありません。

オープニングの時にもらった1冊を両親に渡したら、
2人とも読んでくれたようで、1週間後にはけっこう汚れてましたし。

内容を褒めていただき、感謝です。励みになります!
ああいうことを考えて実践している宮田さんがすごいんです。いい題材に巡り会えたから、面白いものが書けたのだと思ってます。

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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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