藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
2005年 11月 25日 ( 1 )
text & photo by Keiichiro Fujisaki

 
テープ起こし
更新が滞っていてスミマセン。忙しいんです。
テープ起こしをやってます。テープというか正確に言うとMD起こしなんですが、何本もインタビュー記事をまとめなくてはならないので、講義や取材のない日は、ここんとこ毎日MDを聞いてインタビューの書き起こしをしています。

正直、苦手な作業です。自分の声を聞いたり、自分のマヌケな質問を聞き返すのがイヤなので、集中力が続かない。ま、もうずいぶん数は重ねたので、それはずいぶん慣れました。けど、やっぱイヤなんです。ああっ話の流れ切ってるじゃん、とか思うとヘコみます。

もちろんグッと集中力が持続するときもある。そうすると今度は指が痛くなる。適度に休まないと腱鞘炎になります。もう右の小指は半年前以上から少し神経がマヒした状態です。目も疲れる。

デザイナーやアーティストのインタビューの場合「相手が何を言ったか」よりも「相手が何を言いたいか」を理解しないと、いい文章にまとめられないと僕は思っています。政治家やスキャンダルの渦中にいる人物を取材するのと、その点では大きく違う。重大証言を引き出すのが目的ではない。作品を理解する言葉を作者といっしょに探す作業です。言葉にするのが苦手な人も多いので、どうやってその思いを読みとるか。

でも、意地悪な質問もしなければなりません。僕が読者として読みたい記事は、作者にとって聞かれたくないことをちゃんと引き出している記事ですから。最初は持ち上げといて、どうやって“質問しにくい質問”まで持っていくか。そのへんが取材のテクニックかな。

次はどんな質問をしようか。話の流れをどこで元に戻すか。この話は使える、使えないなどと考えながら取材をしていると、相手の発言を聞き漏らす。家でMDを聞き直して、えっこんなこと彼、しゃべってたんだ、ということも多々あります。

まあ、とにかくじっくり取材テープを書き起こすのは大切です。相手の間合い、微妙な言い回し、呼吸のリズムまでもういちど再体験して、言葉を探す、整える。さて、テープ起こし始めるか!
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2005-11-25 10:46


S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

Twitterもやってます!

*当ブログの奥座敷
KoKo Annex

ライフログ
以前の記事
カテゴリ
その他のジャンル
ブログジャンル
リンクについて
当サイトはリンクフリーです。
お気軽にリンクして下さい。

本ブログの記事と写真の
無断複写・転載を固く禁じます。




Copyright 2005-2016 Keiichiro Fujisaki All rights reserved
本ブログの記事と写真の無断複写・転載を固く禁じます。