藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
2007年 07月 03日 ( 1 )
text & photo by Keiichiro Fujisaki

 
似顔絵の巨匠
『日経アーキテクチュア』編集部の宮沢 洋さんが南洋堂のウェブサイトのために描いた建築家の似顔絵。締め切りがとうに過ぎてるのにずっと書いてる原稿が完全に煮詰まった間、しばし時の経過を忘れて楽しんでしまいました。

写真を参照にするだけは描けない似顔絵です。建築の歴史にも業界にも精通し、建築家の取材を長年重ねてきた記者だから描ける似顔絵です。

取材をしているから「ここまではいじれる。逆にいじったほうが味になる」と判断できる。僕はライター仕事で、取材した人をどこまでいじれるか常に考えながら書いています。彼らが望むように書くとつまらない記事にしかなりません。実は多くの人がここ突っ込んで欲しいだけど自分じゃ言えないしってところを持っているんです。そこを探し出して、いじれば、取材記事はより伝わりやすくなる、といっても、オレをいじるってオーラを発している人もいる。余裕ないんですよ。そういう人の取材は愛情が湧かない。それがPR記事みたいな文体になって出てしまう。そんなことがわかるから、この似顔絵がとても楽しい。

取材をベースにしているので、現役には容赦がありません。
というか、いじられている人ほど、愛情あふれているですよね。建築への愛を感じます。愛があるから、つっこめるし、いじれる。それがイヤミにならない。

僕のベスト3はみかんぐみ(そこまでいじるか)、丹下健三(かわいい)、妹島和世(内面を描き出す女性の似顔絵はむずかしい。けどそれをサラリとやり遂げている)かな。

次点は白井晟一(こわい)。いや挙げ出すときりない。ヘルツォーク&ド・ムーロン(矢印)、宮沢さんお得意の安藤(顔の大きさが世界一?)、伊東、藤森。いいですね〜。

みなさんのベスト3は?
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2007-07-03 13:14 | Comments(5)


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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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