藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
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foro08 トークサロンのお知らせ
1/17(水)19時より、港区白金台の foro08 (フォロ・ゼロット) にて、アートディレクター、グラフィックデザイナーの松下計さんと「対談」します。

デザインの半歩先の未来について、ザックバランに語り合います。雑句(ザック)飛び交う波乱(ハラン)な展開にしたいと思ってます。

*【対談】 松下計 × 藤崎圭一郎

*参加費:1000円(ワイン代)

*参加を希望される方は、氏名、連絡先、職業、参加人数を明記の上、
info@foro08.com (foro08事務局 猪口さん宛)まで、メールでお申し込み下さい。

*地図はHPで確認して下さい。http://www.foro08.com/ 三田線・南北線「白金台」駅より徒歩3分です。

*トーク終了後、ワインと軽食の用意があるそうです。タノシミ!
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by cabanon | 2007-01-09 21:44 | Comments(0)
 
デザイナーベビー
「未来をデザインする」と言えても「子どもをデザインする」とは言えない、と先月書いたけど、「デザイナーベビー」や「デザイナーチャイルド」という言葉が存在するんですね。知らなかった。原稿書きの調べものでWikipediaを覗いていたら、目に飛び込んでいた。

「デザイナーベビー」は、親が望むような能力や容姿を持つように、受精卵の遺伝子を操作されて産まれた子どものこと。

デザイナーという言葉の響きが薄ら寒く、カナシイ。デザインは両刃の刃。そのダークサイドの刃の典型と言えそう。先天的疾患を回避するということだけなら、おそらく「デザイナー」という言葉は使われなかったはずだ。背を高くしたり体を細くしたり禿げないようにしたり……そんなことがデザイナーという言葉に底辺でつながっている。デザイナーにとって、違和感たっぷりで、侮蔑的でさえある、デザイナーという言葉の使い方だ。

世間のあらゆる人たちが、「いやこんなところにデザイナーって使うのはおかしい、デザインってそんなんじゃない」と違和感を覚えるようになってほしい。そういう「状況」をつくるのはデザイナーの責務であり、デザインジャーナリズムの仕事だと思う。

2002年に『デザイナーベビー』という本も出ているので、早速アマゾンで注文。古本が80円!(送料が340円)。この言葉、とりあえず日本では、流行らなくてよかった。いや、本当に流行るとしたら、これからなのか。

【関連リンク】
※Wikipediaのデザイナーベビー
※Hotwiredのデザイナーベビーに関する記事
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by cabanon | 2007-01-09 19:29 | Comments(0)
 
ブログのタイトルを変更します。
ココカラハジマル。
突然ですが、タイトル変えます。

旧名「Design Passage」にも愛着がありますが、
日本語でデザインを考えるブログですから、
やっぱりタイトルも日本語にしたい、というのが理由です。
前の名前は、このブログが何をテーマにしているかを示すために、
Designという単語をタイトルに入れようと名づけたものですが、
もう、その必要はないと判断しました。

ココカラハジマル、ミライニムカッテ。
宜しくお願いいたします。
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by cabanon | 2007-01-08 19:08 | Comments(0)
 
日本の面質
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目黒区、円融寺仁王門。かつては茅葺き屋根だったそうですが、今は銅葺き。僕は銅葺きのこの曲面が好きです。

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境内の梅が一輪だけ咲いていました。

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円融寺釈迦堂。こちらは重要文化財。上の仁王門は目黒区指定有形文化財。
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by cabanon | 2007-01-08 15:19 | Comments(0)
 
反響
金曜日、朝日新聞夕刊(首都圏版)に「限定品」についてコラムを書いたら、父からメールが来た。「今回は内容も文体も少し専門的でしたね」。ううぅ、そんなつもりはないのだが。

そのあと、具体的な質問が2つ書かれていました。どう答えるか。わかりやすく書くのが難しい。以下、昨日返信したメールの一部です。

*****

Q 「ブランドの価値観を共有する」ということは、ルイヴィトンのバックを皆が持って喜ぶということですか?

A そういうことです。ルイ ヴィトンのバッグを買うということは、単に品質の高いバッグを買うことではなく、ブランドが提供する世界に参加するチケットを買うようなものですから。
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Q また、「ものづくりから始まるコミュニティづくりだから」とはどういうことでしょうか。

A もはや「いいモノを作ればみんなが買ってくれる」ということは難しい時代になっています。他にもっと安くて性能が同等のモノが発売されれば、みんな、そっちを買ってしまう。その製品を買って心から喜んでもらえたり、愛着を持って使ってもらえる「状況」を生み出せないと、使い捨て以上の製品は生み出せません。

優れたオペラ歌手には、優れた聴衆と、優れた劇場が必要です。世の中に100個とか1000個しかない特別な品物を、自分の目で自信をもって選んで、同じモノを選んだ人と価値観を共有するというのは、お気に入りの歌い手を見に、ミラノ・スカラ座へ足を運ぶようなものです。そこには同じ歌い手が好きな何千という人が集まっている。そして、その歌い手と、その歌い手が好きな人にふさわしい美しい劇場がある。ものづくりは、歌手の発掘と育成。聴衆と劇場を育てていくことがコミュニティづくり。「ものづくりから始まるコミュニティづくり」とはそういうことです。

******
父親に書く文体じゃないな、と思いつつ、このまま送信しました。相変わらずエラそうなやつだと、ムッとしているでしょう。

メールの最後に有り難い言葉が添えてありました。
「終りに苦言を一つ。酒は毎日飲むなら一日2合以上は飲まないこと」
ハイ。(返事だけはいいんだからと、子ども時から母に言われておりました)
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by cabanon | 2007-01-07 17:04 | Comments(2)
 
デザインが存在しないことの不可能性
現在発売中の『AXIS』vol.125で昨年秋、金沢21世紀美術館で行われた川崎和男展の展評を書いています。
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川崎さんが強い影響を受けた、夭折の美術評論家・宮川淳の語る「鏡について」の論考をもとに、「デザインの広がる可能性」を論ずるのでなく、「デザインが存在しないことの不可能性」を語っています。

僕は、川崎さんが人工心臓をデザインするのは、「こういうものまでデザインである」と、デザインの可能性を広げる試みでなく、デザイナーを自覚する者が「そこにデザインがない」と明言できる領域と接するぎりぎりの境界線を探し出す、人生を賭したミッションだと思っています。

「そこにデザインがない」とはっきり言える領域のひとつが、タナトスの支配する世界です。個人の死はデザインできます。千利休の自害のように。しかしそこから先は人の手の届かない領域です。その世界を正面から見つめる視線を持っていることが、川崎さんと他のデザイナーとの違いであり、川崎さんと倉俣史朗との共通点のような気がします。

「生」ばかり見ている眼には見えない「生」──。そこがデザインのフロンティアではないのでしょうか。ぜひ読んでみて下さい。あっ連載の「未来技術報告」もよろしく。


*****
ジョン・レノンの「マザー」があんなに重たい「非対称性」を歌った曲だったのは、川崎さんの原稿を書くためにネットで歌詞を調べて初めて知りました。
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by cabanon | 2007-01-04 14:52 | Comments(2)
 
洋酒のボトル
妻の実家に行ったら、義父のコレクションが増えていました。
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胴部を開けるとボトルが登場。肩を開けるとショットグラスが現れます。
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さらに──
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で、これもみんなウイスキーやブランデーのボトルです。
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まだまだありました。遠慮して写真あまり撮れませんでした。三味線ボトルとか、プレスリーボトルとか……
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by cabanon | 2007-01-02 22:28 | Comments(0)
 
あけましておめでとうございます
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by cabanon | 2007-01-01 11:03 | Comments(4)


Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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