藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
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9h
何でしょう?
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by cabanon | 2009-08-19 22:32 | Comments(6)
 
靖國EVAコミケ
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15日早朝原稿を送って、3時間寝て、靖國神社へ向かいました。別に右翼とかじゃないです。昨年映画「靖国 YASUKUNI」を観て、一度は8月15日の靖国を見ておこうと思っていたのです。地下鉄出口あたりは署名活動をしてる人が一杯でかなり騒がしかったのですが、それを過ぎると思ったより平穏。意外と若い人が多かったです。映画は編集して激しい部分だけを使っているなというのが分かります。確かに激しい人たちはいました。「死ね、お国の為に」とか刺繍した服を着た男性や、進軍ラッパを片手に行進する軍服姿の集団もいました。彼らをまるでコスプレの人を撮るように撮影する人たちの姿も異様です(僕もその一人だったのですが)。
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12時少し前、なかなか前に進まない行列の中にいると、隣の武道館で行われている戦没者追悼式の音声が流れはじめました。君が代斉唱。テレビの音声に合わせ、みなが静かに歌い始めます。杜から歌声が湧き上がり、やがて君が代に包まれ、自分の口も動いている。これが国歌の力と思いました。

12時きっかり。黙祷。上空でバタバタと騒音を発していたヘリコプターがこの時だけ静かになります。高度を上げたのか遠くへ行ったのか。セミの鳴き声だけが聞こえます。

いっそのこと、15日の境内は終日しゃべること、物音を立てることを禁止したほうがいいと思いました。あまりに政治的思惑が渦巻きすぎています。人の声を聞くために来る場所ではないはずです。

夜は、ヱヴァンゲリヲン破を観ました。2回目です。テンポよし作画よし新キャラよし、新展開のストーリーも面白いのですが、なんか「破」というより「和」なんです。TVシリーズより各キャラのかなり性格の歪みや人間関係の歪みは抑えめに描かれ、他人を思いやる、いい人になっています。

僕はEVAを他者とのシンクロと拒絶を巡る物語だと思っています。心の中で他人を拒絶している子どもたちが、大人たちの思惑でEVAに載せられ強制的にシンクロさせられ、使徒のATフィールドという絶対的な拒絶の力を打ち破る……。

破では、みなが他人を受け入れようと努力する人になりすぎていて、ATフィールドがただの使徒の武器(バリア)でしかなくなっている。シンジのDATは、周囲を拒否して自分の世界にこもる道具というより、父との精神的つながりの象徴として描かれています。

人生応援歌になったロックやパンクは嫌いです。

このまま精神崩壊は訪れず(もちろんストーリー崩壊はなく)、和をもって尊しとなす物語になっちゃうのでしょうか。まあこれも時代かと思います。でも、世界には絶対にわかり合えないことや、歪んでしまってもう直らない関係性があることを忘れちゃいけないとも思うわけです。わかり合えない者同士がどうやって同じ場所に生きていくか。そのことのほうが現代人には大切なメッセージになるよう思うのですが……。
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で、16日は夏コミへ。ここはみながみなをある距離感を置きながら認め合っている世界。予定調和の空間です。けどやっぱり歩き回っているより出展しないと面白くない。冬コミは頑張ろ。
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by cabanon | 2009-08-17 14:06 | Comments(2)
 
岩崎秀雄さんとのトークのお知らせ
8/29(土)13時30分から、青山ブックセンター本店で、生物学者にしてアーティストの岩崎秀雄さんとトークをします。かなり面白い話が聞けるんじゃないかと思ってワクワクしています。
→→→予約方法や場所など詳細はこちらへ

これが岩崎さんの作品です。まずは部分を。
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全体です。
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切り絵です。まさに超絶技巧。模造紙をデザインナイフで切ってつくったものです。

岩崎さんは早稲田大学でシアノバクテリアを使って、生命のリズムとカタチの発生の原理を探る研究をしています。

シアノバクテリアは光合成を行うバクテリアで、先カンプリア時代に大量に発生し、地球の大気の酸素濃度を一気に上昇させる役割を果たしました。シアノバクテリアは一日周期で変動する生理現象を示す最もシンプル生物で、生命のリズムが生まれるメカニズムを解き明かすには非常にふさわしい研究対象とされています。

24時間振動する酸素反応系を試験管の中でつくることに成功するなど、岩崎さんの研究は人間の手で思い通りの生命の機能やシステムを創出したり操作する構成的生物学(シンセティック・バイオロジー)の最前線に位置するものです。
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培養中のシアノバクテリア各種。

切り絵は7歳から始めたそうです。特に生物学とは関係なく、学業や研究と並行して、独学でコツコツ制作を続けて、独自の世界を切り拓きました。

切り絵というと、風景だったり歴史物ものだったり具象的なものが多いですが、岩崎さんの作品は抽象です。始めた頃は動物などをモチーフにしたそうですが、切り絵しかできない表現を考えて、抽象にたどり着いたそうです。

切り絵は平面的に見せると、特に印刷などをされると、木版画と同じように見えてしまいます。そこで手触りを大事にしたいとか、裏返して見られるものをつくりたいとか、いろんなパターンが引きひしめき合っているものをつくりたいと考えるうちに、自然に抽象表現になっていたそうです。
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顕微鏡で見たシアノバクテリア。

別々の活動だった生物学と切り絵が次第に接近していきます。現在の岩崎さんの作品は、シアノバクテリアのカタチや動きを連想させます。シアノバクテリアの世界を写し取っているわけではありません。切り絵のイメージは、即興的に生まれていくそうです。手触りが大事で、指がどんなものが触りたいかということを大事にすると勝手に手が動いていくそうです。

でも、なんとなく似てます。

生命がカタチや動きを発生させるのと切り絵とでは、形づくりのシステムは大きく異なります。しかし違うけど、関係性がある。相補的な関係になっているのかもしれません。そこが面白い。そこを岩崎さんに聞いてみたいと思っています。
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研究室の壁に映し出されたシアノバクテリアと、
天井に吊られた切り絵(右上)とその影。

人がつくりしものと、生命が非線形的な時間発展の中でつくりだすもののは、どう違いどう似通っているのか。それは山中さんの骨展のテーマにも通じるもののように思います。

人がつくりしものといっても、一括りにできるものではなくなっています。即興性重視か生産計画重視か、はたまた全部人工物か生体を使ったものかでかなり違ってくる。岩崎さんは生物学の知見を活かした現代アート事情も詳しいです。「生命科学から見たアート」「アートから見た生命科学」の両方の視点に立って話せる岩崎さんは世界に類のない立ち位置にいる人物です。生命の創造と芸術の創造の「鏡」の如き関係はいかなるものか。そのあたりを突っ込んでお聞きしたいと考えています。
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研究室にはこんな作品も。

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by cabanon | 2009-08-05 16:29 | Comments(8)
 
明るいうちのビールは回る
夏になると明るいうちから外でビールを飲みたくなります。
ひと仕事終えて新宿の某ビアレストランでひと休み。
カウンターで僕と同世代くらいのオジサン二人が
音楽話を酒の肴に、相当出来上がっていました。

松山千春の話題で盛り上がり……。

「もう一人、ほら、なんて言ったけ? サングラスをかけた人」
「ハマ……なんとか?」
(浜田省吾だろ)
「いやいや。頭がモシャモシャの……」
「円広志」
(とんでとんでとんで。違うだろ。モシャモシャじゃないじゃん)
「曲は出てくるんだよね。ホテルはリバーサイド♪」
「ホテルはリバーサイド♪」
(二人で歌い始めたぁ)
「で、誰だっけ」
(わかれよ!)
「薬師丸ひろ子の旦那だった人?」
(そう来たか!)
「タマ、タマ、、、じゃなくて、井上陽水」
「そう、そうだよ! で、松山千春がさあ……」
(話戻すなあぁaaaa)
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by cabanon | 2009-08-04 17:22 | Comments(0)


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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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