藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
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text & photo by Keiichiro Fujisaki

 
今年もDAGODAが出来ました
昨年第1号は赤DAGODA。今年はゴールドDAGODA。百式です。
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法政大学大学院システムデザイン研究科と東京藝術大学大学院視覚伝達研究室の学生がつくったフリーペーパーです。法大が編集、藝大がデザインを担当。僕はエディトリアル・スーパーバイザーとして編集の指導をして、松下計さんがクリエイティブディレクターとしてデザインの指導をしています。

僕はこうした直接的に営利目的でない実験的なメディア制作を「メディアプロトタイピング」と名づけることにしました。

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藝大生によるビジュアル頁。


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対談は9000字。かなり読み応えがあります。


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「○覚」とは○の中に漢字を入れて、
新しい感覚の造語をつくってもらう企画です。
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内容はこんな感じです。A4変型。全36頁。
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こっそり申し込みを再開します。

DAGODA No.2、ご希望の方に送ります。

フリーペーパーですが、メール便代がかかります。

手順は去年同様いささか複雑です。
右上のProfile欄内の「mail」をクリックして、「DAGODA第2号希望」と件名に書き、メッセージ欄にお名前と、何か簡単にメッセージをお書き下さい。「よろしく」でもなんでもいいです。件名を書かないメールや、件名だけの空メールはご遠慮ください。迷惑メールフィルターに引っ掛かります。

私の住所を返信します。その住所へ、お送り先の住所・郵便番号・氏名を書いたメモと、80円分の「切手」を郵送してください(現金不可)。ヤマト運輸のメール便を使いますので今年は郵送代が安くなりました。

送付作業はのんびりやりますので、お届けするのに2週間くらいかかることがありますので、ご容赦ください。

お一人様1冊に限らせていただきます。
第1号希望も同時に希望の方は、メールのメッセージ欄にその旨お書きください。郵送料は2冊まとめて80円です。

規定数に達し次第、締め切らせていただきます。ご了承ください。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2009-09-24 15:27 | Comments(2)
 
DAGODA02
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by cabanon | 2009-09-22 19:26 | Comments(2)
 
SENSEWARE東京巡回展
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21_21 DESIGN SIGHTへ「TOKYO FIBER '09──SENSEWARE」展(27日まで。入場無料!)のオープニングレセプションに行ってきました。東京で見る同展は、春にミラノで見た同展と、微妙に感触の違うものでした。パリッ、カラッと見えた作品が、10%くらい湿度を含んで見えるんです。人工繊維がそれぞれの風土の空気の感触を映し出しているというか、、、とにかく面白い展覧会です。
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本展にあわせて朝日新聞出版から出された書籍に、ミラノ展の約8000字のレポートを寄稿しています。冒頭だけ引用しましょう。

**************

私たちは人がつくりしものの中で暮らしている。自然に憧れ、森の暮らしに還れても、人がつくりしものは手放すことはできない。衣服も食材も家も、それをつくる道具も、それらを運ぶ乗り物も道路の舗装材も、生産と消費の無限ループシステムから生まれたプロダクトである。

近代社会では「生産」の対義語は「消費」とされる。しかし消費とは身体性の欠如した言葉である。祖母が縫った綿入れを着るときや、庭でつくったトマトを家族で食べるとき、それを「消費する」と表現する人はいない。本来「つくること」の後には、「使う」「食べる」「着る」「住まう」「楽しむ」というさまざまな行為が続いている。

産業革命以降の大量生産の進展が、それらをひとまとめてして「消費」という言葉に押し込めて、「生産」の対義語にしてしまった。その過程で何かが抜け落ちた。

「TOKYO FIBER '09──SENSEWARE」展のディレクターを務めた原研哉から「SENSEWAREとは感覚を鼓舞し、創造行為を触発する媒質」という話をうかがったとき、その何かが見えてきたような気がした。

生産技術は向上している。微細加工技術や材料工学などの進歩で、機械生産は熟練した職人技に質的に劣るとはもういえない。が、消費の質は向上しているだろうか。消費を意味する英語のconsumeは、ラテン語起源で、conは「完全に」、sumeは「取る」の意である。消費の良し悪しは、どこまで使い尽くすかであり、それは質というより量の問題である。

そのため消費の美学は蕩尽に向かう。どう使うか、どう味わうか、どう着こなすか、どんな行為を触発するかといった身体行為と密接に関わる質的な問題意識は脇に置かれてしまう。

生産に消費を対置することで、生産の質も危機に瀕する。ものづくりや創造行為でさえ量の問題にされてしまいかねなくなる。そこで「生産」に対になる言葉として「消費」の代わりに「感じること」を置いてみる。「感じること」なら「質」を問える。そうすることで「生産の質」への問題意識も向上する。

デザインの役割も変わらなくてはいけない。「消費」を促すためのデザインから、「感じること」を促すためのデザインへ──。

以下の論考は筆者がミラノで取材した「TOKYO FIBER '09」展の報告である。同展を感じることの質を高める実験室として捉え、その出品作から21世紀のものづくりのあるべき姿を読みとってみたい。
(このあとは、書籍で読んでみてください)
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by cabanon | 2009-09-17 23:50 | Comments(0)
 
What is Design ?
「デザインとは何か」という問いを考えつづけることは、「デザインに何ができるか」を探りつづけることに等しい。
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by cabanon | 2009-09-17 11:14 | Comments(2)
 
9月10日の阿佐ヶ谷住宅
もう取り壊されているかもしれない。いや、まだ健在かも。阿佐ヶ谷住宅が今どうなっているか気になって、昨日見に行きました。
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仮囲いとかはありませんでしたが、とても「健在」といえる状況ではありませんでした。住民の退去が進み、立ち退きの済んだ住宅の周りにあった緑地は坊主頭のように刈り込まれていました。豊かなコモンはもうだいぶ消失し、終わりの時が近づいているという印象です。
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もちろんまだここに暮らしている方もいらっしゃいます。
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秋の空は高いです。4階建てくらいなら、街に緑と建物が混淆するスカイラインができるのに……。6階建てマンション計画の見直しを求める周辺住民の運動は継続中のようです。
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★見比べてみてください → 本ブログ2005年の阿佐ヶ谷住宅の記事


※ このブログ内の阿佐ヶ谷住宅取り壊しに関する関連記事 → (1)(2)(3)

追記:再開発事業はいま動きを止めている状況です。計画見直し運動からコモンを尊重した建て替え案も生まれつつあり、新たな動きが生まれそうです。その動き、後々レポートします(09年10月11日)
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by cabanon | 2009-09-11 18:51 | Comments(3)
 
meiji
デザイナーなら断るべき仕事ってあると思うんです。亀倉さんの名作ロゴをどうして新しくするのか、意味が分かりません。
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建築で言えば、代々木体育館を壊すくらいの暴挙です。残すためにデザインするのもデザイナーの仕事。色合いだけ残してどうするの? デザイナーが誰かは知りませんが、カナシイ仕事です。
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こちらがリニューアル前

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by cabanon | 2009-09-11 00:15 | Comments(23)
 
杉並区役所のヘチマがスゴイことになっている件について
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9月10日撮影。南面です。省エネ効果はどのくらいなのでしょうか。
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プランターで育っているというのがスゴイです。ゴーヤ、キュウリ、アサガオも混じってますが、主役はヘチマです。
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by cabanon | 2009-09-10 23:45 | Comments(0)
 
MONSTER
近所にて。
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「電脳コイル」のイリーガルのようです。「サマーウォーズ」のラブマシーンのようでもあり、ゴヤの巨人のようでもあります。
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by cabanon | 2009-09-02 13:32 | Comments(2)
 
8月最終日
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8月31日、台風の中、最終日の、お台場ガンダムを見てきました。服はビショビショ、靴はドロドロになりましたが、やっぱ見といてよかったです。スケールは大仏とか観音像。ガンダムは高さ18mで、奈良の大仏(15m)よりは大きく、高崎の観音(42m)や牛久の大仏(100m)よりは低いのですが、その姿を見るだけで御利益のありそうな大きさです。

で、姿形は戦国武将の甲冑。しかしプロポーションは近代的です。近代というか消費文化以降の、モードな身体です。頭が小さく、脚が長い。戦国時代の鎧ってかなり頭でっかちなんです。

色彩はまさしくモンドリアンの新造形主義。基調は青、黄、赤の三原色。それに無彩色つまり白、黒、灰。

日本的な原型と近代・現代が交じり合っているせいか、ガンダムはお台場に馴染んでいました。日本を欧米の侵略から守る砲台が設置された「お台場」であり、その後西洋を受け入れて船が行き来した地でもあるのですから。

それに比べてお台場の自由の女神は何度見ても違和感があります。取って付けた感のある「自由」というか本物じゃない「自由」というか。なんかそれも社会を象徴しているようで。
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そのあと「サマーウォーズ」を観ました。素晴らしい映画です。アニメにしかできない、魅力溢れるアニメ的リアリティが、これでもかって詰まっています。絵としてのスピード感とストーリーのテンポの良さで「ありえねぇーよ」ってところにリアリティを感じさせるのが、アニメ的なリアリティだと思ってます。生身の人間がビルから飛び降りたり、爆弾受けて生き返ったり、ひとつの家族で世界を救ったり。それをご都合主義という人もいるけど、リアルなシーンや会話と組み合わせて、ありえない設定や動きを「まっいいか、アニメだし、つうかなんかこの展開すごい」って思わせて、心の琴線をキュンとついてしまうのががアニメの魅力だと思うので。。。。いやいや堪能しました。

ようやく超忙しいモードから抜けられそうです。ボチボチまたブログも更新していきます。
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by cabanon | 2009-09-01 18:50 | Comments(2)


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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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