藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
What is Design ?
「デザインとは何か」という問いを考えつづけることは、「デザインに何ができるか」を探りつづけることに等しい。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

# by cabanon | 2009-09-17 11:14 | Comments(2)
 
9月10日の阿佐ヶ谷住宅
もう取り壊されているかもしれない。いや、まだ健在かも。阿佐ヶ谷住宅が今どうなっているか気になって、昨日見に行きました。
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仮囲いとかはありませんでしたが、とても「健在」といえる状況ではありませんでした。住民の退去が進み、立ち退きの済んだ住宅の周りにあった緑地は坊主頭のように刈り込まれていました。豊かなコモンはもうだいぶ消失し、終わりの時が近づいているという印象です。
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もちろんまだここに暮らしている方もいらっしゃいます。
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秋の空は高いです。4階建てくらいなら、街に緑と建物が混淆するスカイラインができるのに……。6階建てマンション計画の見直しを求める周辺住民の運動は継続中のようです。
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★見比べてみてください → 本ブログ2005年の阿佐ヶ谷住宅の記事


※ このブログ内の阿佐ヶ谷住宅取り壊しに関する関連記事 → (1)(2)(3)

追記:再開発事業はいま動きを止めている状況です。計画見直し運動からコモンを尊重した建て替え案も生まれつつあり、新たな動きが生まれそうです。その動き、後々レポートします(09年10月11日)
text & photo by Keiichiro Fujisaki

# by cabanon | 2009-09-11 18:51 | Comments(3)
 
meiji
デザイナーなら断るべき仕事ってあると思うんです。亀倉さんの名作ロゴをどうして新しくするのか、意味が分かりません。
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建築で言えば、代々木体育館を壊すくらいの暴挙です。残すためにデザインするのもデザイナーの仕事。色合いだけ残してどうするの? デザイナーが誰かは知りませんが、カナシイ仕事です。
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こちらがリニューアル前

text & photo by Keiichiro Fujisaki

# by cabanon | 2009-09-11 00:15 | Comments(23)
 
杉並区役所のヘチマがスゴイことになっている件について
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9月10日撮影。南面です。省エネ効果はどのくらいなのでしょうか。
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プランターで育っているというのがスゴイです。ゴーヤ、キュウリ、アサガオも混じってますが、主役はヘチマです。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

# by cabanon | 2009-09-10 23:45 | Comments(0)
 
MONSTER
近所にて。
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「電脳コイル」のイリーガルのようです。「サマーウォーズ」のラブマシーンのようでもあり、ゴヤの巨人のようでもあります。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

# by cabanon | 2009-09-02 13:32 | Comments(2)
 
8月最終日
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8月31日、台風の中、最終日の、お台場ガンダムを見てきました。服はビショビショ、靴はドロドロになりましたが、やっぱ見といてよかったです。スケールは大仏とか観音像。ガンダムは高さ18mで、奈良の大仏(15m)よりは大きく、高崎の観音(42m)や牛久の大仏(100m)よりは低いのですが、その姿を見るだけで御利益のありそうな大きさです。

で、姿形は戦国武将の甲冑。しかしプロポーションは近代的です。近代というか消費文化以降の、モードな身体です。頭が小さく、脚が長い。戦国時代の鎧ってかなり頭でっかちなんです。

色彩はまさしくモンドリアンの新造形主義。基調は青、黄、赤の三原色。それに無彩色つまり白、黒、灰。

日本的な原型と近代・現代が交じり合っているせいか、ガンダムはお台場に馴染んでいました。日本を欧米の侵略から守る砲台が設置された「お台場」であり、その後西洋を受け入れて船が行き来した地でもあるのですから。

それに比べてお台場の自由の女神は何度見ても違和感があります。取って付けた感のある「自由」というか本物じゃない「自由」というか。なんかそれも社会を象徴しているようで。
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そのあと「サマーウォーズ」を観ました。素晴らしい映画です。アニメにしかできない、魅力溢れるアニメ的リアリティが、これでもかって詰まっています。絵としてのスピード感とストーリーのテンポの良さで「ありえねぇーよ」ってところにリアリティを感じさせるのが、アニメ的なリアリティだと思ってます。生身の人間がビルから飛び降りたり、爆弾受けて生き返ったり、ひとつの家族で世界を救ったり。それをご都合主義という人もいるけど、リアルなシーンや会話と組み合わせて、ありえない設定や動きを「まっいいか、アニメだし、つうかなんかこの展開すごい」って思わせて、心の琴線をキュンとついてしまうのががアニメの魅力だと思うので。。。。いやいや堪能しました。

ようやく超忙しいモードから抜けられそうです。ボチボチまたブログも更新していきます。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

# by cabanon | 2009-09-01 18:50 | Comments(2)
 
9h
何でしょう?
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答えを見る
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# by cabanon | 2009-08-19 22:32 | Comments(6)
 
靖國EVAコミケ
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15日早朝原稿を送って、3時間寝て、靖國神社へ向かいました。別に右翼とかじゃないです。昨年映画「靖国 YASUKUNI」を観て、一度は8月15日の靖国を見ておこうと思っていたのです。地下鉄出口あたりは署名活動をしてる人が一杯でかなり騒がしかったのですが、それを過ぎると思ったより平穏。意外と若い人が多かったです。映画は編集して激しい部分だけを使っているなというのが分かります。確かに激しい人たちはいました。「死ね、お国の為に」とか刺繍した服を着た男性や、進軍ラッパを片手に行進する軍服姿の集団もいました。彼らをまるでコスプレの人を撮るように撮影する人たちの姿も異様です(僕もその一人だったのですが)。
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12時少し前、なかなか前に進まない行列の中にいると、隣の武道館で行われている戦没者追悼式の音声が流れはじめました。君が代斉唱。テレビの音声に合わせ、みなが静かに歌い始めます。杜から歌声が湧き上がり、やがて君が代に包まれ、自分の口も動いている。これが国歌の力と思いました。

12時きっかり。黙祷。上空でバタバタと騒音を発していたヘリコプターがこの時だけ静かになります。高度を上げたのか遠くへ行ったのか。セミの鳴き声だけが聞こえます。

いっそのこと、15日の境内は終日しゃべること、物音を立てることを禁止したほうがいいと思いました。あまりに政治的思惑が渦巻きすぎています。人の声を聞くために来る場所ではないはずです。

夜は、ヱヴァンゲリヲン破を観ました。2回目です。テンポよし作画よし新キャラよし、新展開のストーリーも面白いのですが、なんか「破」というより「和」なんです。TVシリーズより各キャラのかなり性格の歪みや人間関係の歪みは抑えめに描かれ、他人を思いやる、いい人になっています。

僕はEVAを他者とのシンクロと拒絶を巡る物語だと思っています。心の中で他人を拒絶している子どもたちが、大人たちの思惑でEVAに載せられ強制的にシンクロさせられ、使徒のATフィールドという絶対的な拒絶の力を打ち破る……。

破では、みなが他人を受け入れようと努力する人になりすぎていて、ATフィールドがただの使徒の武器(バリア)でしかなくなっている。シンジのDATは、周囲を拒否して自分の世界にこもる道具というより、父との精神的つながりの象徴として描かれています。

人生応援歌になったロックやパンクは嫌いです。

このまま精神崩壊は訪れず(もちろんストーリー崩壊はなく)、和をもって尊しとなす物語になっちゃうのでしょうか。まあこれも時代かと思います。でも、世界には絶対にわかり合えないことや、歪んでしまってもう直らない関係性があることを忘れちゃいけないとも思うわけです。わかり合えない者同士がどうやって同じ場所に生きていくか。そのことのほうが現代人には大切なメッセージになるよう思うのですが……。
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で、16日は夏コミへ。ここはみながみなをある距離感を置きながら認め合っている世界。予定調和の空間です。けどやっぱり歩き回っているより出展しないと面白くない。冬コミは頑張ろ。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

# by cabanon | 2009-08-17 14:06 | Comments(2)


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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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