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藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
シャア専用モンジャ
昨日、月島へ「アート・スタディーズ」の講座を聞きに行きました。3つほどレクチャーがあったのですが、特に井上章一さんの丹下健三の話が面白かった。戦争中、丹下が建築にかけた夢が戦後の広島平和公園や新宿の都庁などに反映されていくというお話。

ナチスドイツとムッソリーニのイタリア、さらにはスタリーンのソ連のモニュメンタルな建築と、日本の戦時体制下の、いわく「バラック建築」との対比が示唆的。ヨーロッパの独裁者たちは熱心に建築や都市計画で国威を示そうとします。一方、日本では昭和12年(1937年)に鉄材を50トン以上使う建物の建設が禁止されたそうです。当然、建築家の活動が制限されます。贅沢するな、役人だってこんなみすぼらしい建築で頑張っているのだから、という国民へのメッセージだったと井上さんは説きます。

この抑圧に抗し、丹下は建築にかける夢を膨らませていきます。それが大東亜建設記念営造計画競技案など丹下の戦時中のコンペ案で、そこで示されたモニュメンタルな設計案が、戦後、広島の計画などに投影されていくって話を、うんうんと頷きながら聞きました。
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講座の後、月島といえばやっぱり、もんじゃです。
たまたま入ったお店にありました、シャア専用モンジャが。
赤いです。通常の三倍の辛さです。坊やにはおすすめできません。
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なぜシャアでなくギレン、と思いつつ、演説するギレンの張り紙に、先ほどの井上章一さんのお話が重なりました。日本のファシズム建築はバラック建築だったという話──。そう日本では、ファシストの夢のかたちがもんじゃです。
シャア専用モンジャ_d0039955_13592123.jpg

text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2005-09-11 13:54
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藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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