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藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
テレビ受け
東銀座の日産本社ギャラリーで行われている「THE PERMANENT COLLECTION OF NEW DESIGN PARADISE」展(20日まで)を覗いてきました。フジの深夜にやってる番組「ニュー・デザイン・パラダイス」の展覧会。番組は二回くらいしか見たことありません。

テレビ受け_d0039955_2205836.jpgけっこう混んでました。作品は玉石混淆。ですが僕が今まで見たどの作品展とも違ったノリがあるんです。

えらくマジメにいい作品を提案している人もいます。“リ・デザイン展クオリティ”な作品です。廣田尚子さんのティーバッグは商品化してもらいたいと思ったほど。ティーバッグに紙の蓋をつけて、蓋を開けるまで香りをとっとくというのは、使い手への心配り抜群の素敵なアイデアです。少しお高めのフレーバーティーとかのティーバッグにピッタリ。

が、この展覧会の良さは、テレビという媒体の特性を理解した上で、一発芸に徹した人たちの作品です。フォーです。セイセイセイです。テレビですから映像でガツンといかないと伝わりません。

真島理一郎さんの氷のボウリングのピンが割れるシーンは強烈なインパクトです。いい絵です。佐藤可士和さんのカラーの横断歩道とか、森田恭通さんのキラキラハデハデな公衆電話ボックスとか、一発芸が潔い。ADCとかグッドデザイン賞とかだと、一発芸は嫌われます。でも、好かれる場所もあるんです。メディアは使い分けないといけません。

テレビ受け_d0039955_2212415.jpg一発芸だけど、会場で実物を見たときに、この人、芸歴積んでんな、細かいことまで気が回ってんじゃんと思わせるのが最高です。そういう意味で印象深かったのは森英恵さんのマスク (ケータイのカメラなので画質が悪くてスミマセン)。白いマスクは着飾ったご婦人には似合いません。機能的で経済的、シンプルで誰でも使えるユニバーサルなデザインですが、所詮、見た目は衛生用品です。ハナエモリのマスクはオートクチュールな刺繍の施され、花粉症に悩む人が増える一方のこのご時世、セレブなマダム?のニーズを抑えています。ハナエモリおそるべし。キシリア様、いかがでしょうか。

おいおい、それはないだろ、ってのもありました。N友さんの地図は杉浦康平氏の「時間軸変形地図」とどこが違うの?と思ったり。犬小屋とか、あといろいろ。
ま、でも、けっこう楽しめました。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2005-12-20 02:33
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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