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藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
折り紙で箸置き
昨日は法政で授業初日。今年からデザイン文化論が学部共通講義になったため、人数制限をすることに。初日は抽選を行いました。同じ講義を午前と午後2コマやっているのですが、定員50名のところ、午前は110人くらい(このくらいは予想していた)、午後は220人も集まった。しかも学校側の不手際で、午後は授業の手伝いをしてくれるTA(ティーチングアシスタント)が不在。急遽2年生に抽選用紙の配布などを手伝ってもらいました。有り難うございました。

すし詰めの教室やエレベーターホールで、酸欠状態の中、立ってずいぶん待たされた挙げ句、抽選に洩れた学生の皆さま、本当に申し訳ありませんでした。来年はもっとスマートな抽選方法を考えます。
折り紙で箸置き_d0039955_12372679.jpg
で、初日は折り紙をしてもらいました。「何でもいいからつくってください」というのでは学生が戸惑いそうなので、どうしたものかと東急ハンズで買ってきたばかりの折り紙を、行きつけの飲み屋で折りながら悩みました。1人で折り紙を飲み屋のカウンターで折っている44歳は、そうとう奇怪だったと思います。で、ふと「箸置き」が目に留まる。そうか、箸置きなら、折り込んでいけば誰でも短い時間で、それなりのものがつくれる。帰りにハナマサで割り箸を大量に買いました。

講義では、学生に折り紙3枚と割り箸を渡してこう伝えました。「あなたたちの作品をつくるという意識ではなく、客が突然家にやってきて、即興で箸置きをつくるという場面を想定してください。ホスピタリティ、つまり“もてなす”ということを意識してつくってください」。
折り紙で箸置き_d0039955_1216625.jpg
たった15分くらいで、学生は見事な箸置きをつくってくれました。幾何学的な形態でしっかりした構造をもつもの。紙を4枚使いイモ虫と植物とシャチホコが合体したような奇妙な動物。花弁をひとつひとつをつくり込んだ花などなど。デザインの答えはひとつじゃない。君たちの数だけ答えがあるといった話なのですが、まさにこれこそデザインの多様性だと実感しました。

考えてみれば、折り紙って、デザインの要点を教えるのに、とても都合がいいものです。講義の時、データが壊れてて見せられなかった、折り紙とデザインとの関係性。下に貼っときます。
折り紙で箸置き_d0039955_526338.jpg
掲載の箸置きはみな学生の作品です。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2007-04-12 12:33
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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