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藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
テンセグリティの作り方 How to make a Tensegrity
先週の桑沢の「デザイン概論」集中講義で、学生にテンセグリティを作ってもらいました。
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テンセグリティ (Tensegrity) は、tensional と integrity の造語。引っ張る力と圧縮する力によって均衡を保たれる構造。バックミンスター・フラーの指導を受ける学生だった、ケネス・スネルソンが考案したものです。投げると弾むくらい構造は安定しています。が、輪ゴムを一か所外すと途端にバラバラになります。

いろいろなバリエーションがありますが、今回制作してもらったのは、輪ゴムと木の棒で作る最も単純なものです。エレガントな構造を自分の手で体験してもらうのが制作の目的です。

東急ハンズで買ってきたラワン材とバルサ材の2種類の丸棒で使いましたが、バルサ(6mm径)のほうが加工しやすく、見た目もいいようです。糸鋸を使いました。カッターでは両端に溝を入れるのが難しい。木を切るときに怪我をした学生がいました。軍手を用意すればよかったですね。申し訳ありませんでした。
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この講義のためにKeynoteで作った「テンセグリティのつくり方」をアップします。講義の時は、もっと出来損ないの図解でしたが、学生の反応を参考にして改善しました。
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棒の長さ11センチというのは目安です。つくりやすい大きさということ。長さ20センチでも可能(輪ゴムの大きさは市販のふつうの大きさで)。溝はしっかり開けましょう。溝が小さいとつくりにくいです。
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下が、今回の講義で制作してもらった学生作品のベスト。両端を黒く塗るひと手間が、デザイナーにとって大切な心がけだと思います。
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【関連リンク】 テンセグリティを考案したケネス・スネルソン(Kenneth Snelson)のウェブサイト
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2007-09-19 20:31 | お気に入りの過去記事
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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