藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
MUJI AWARD金賞のタオル
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すっかりご無沙汰しておりました。えらく忙しく、投稿したい話はあったのですが、更新のタイミングを遅れて、放置してました。それで年末恒例! ネタ一挙蔵出しを行います。(ぜんぜん恒例じゃないけど)。第一弾はMUJI AWARDの話です。

12/14、無印良品有楽町で開かれたMUJIのクリスマスパーティー兼MUJI AWARD授賞式に顔を出しました。帰りに出席者全員へおみやげが渡されました。金賞受賞作の「その次があるバスタオル」の試作品です。いろいろな方に使ってもらってモニターしてもらった上で製品化したいとのこと。授賞式で良品計画の金井専務に「なんでこの発想が今まで無印良品のラインナップになかったのだろうと思った」と言わしめた作品です。
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授賞式にて。右が金賞「その次があるバスタオル」の
作者NIIMI[新見拓也 新見祐紀]さん

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さっそく使ってみました。何の変哲のないバスタオルですが、バスタオルとして引退させる時期に来たら、格子状の部分をハサミで切って、足を拭くバスマットにしたり、雑巾にしたりできます。誰よりも早く切ってみようと思って、もらった翌々日には切りました。
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格子状には3列に直線縫いが施され、真ん中を切れば、パイル地はほつれません。
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ただ、上の写真のほつれが最初の洗濯の時に糸くずになって、他の洗濯物に絡んでしまいます。パイル地がほつれるわけではないので、あらかじめ洗濯の前に処理しておけば済むことですが…。

肌触りは良好です。4列分あるのですが、3列分でも十分バスタオルで使えます。僕はジムで使ってます。

カラーバリエーションが欲しいと思いましたが、無印良品ですからやっぱりタオル地は「素」の色ですよね。36色とか100色とかないでしょうね。せめて、格子の部分に縫った糸を赤にするとか、ブルーにするとか、糸でカラーバリエーションをつけてもらえるとうれしいです。そしたら一度に何枚も買いそう。白いタオルは好きなんですが、目印がないと、ジムに持っていくと風呂場のロッカーで他の人に間違われてしまいそうで…。自分でカラーの糸を端っこに縫いつければいい話なのですが。

リユースを誘うデザインといいましょうか。黄ばんだから傷んだからといって決して捨てられない製品ですね。大賞にふさわしいと思います。毎年正月にまっさらのバスタオルを買って、年末大掃除のときに、チョキチョキやって、雑巾として使い倒して天寿を全うさせ、また正月にまっさらのバスタオルを下ろす……なんてできたらいいですね。1年サイクルじゃちと早いか。

※ 受賞作を展示した MUJI AWARD 02展は無印良品有楽町3階ATELIER MUJIにて1/13まで開催。その他の受賞作や審査員のコメントは MUJI AWARDのHPへ。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2007-12-27 14:23
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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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