藤崎圭一郎のブログ。「デザインと言葉の関係」を考えます。

by cabanon
 
2009年 01月 14日 ( 2 )
text & photo by Keiichiro Fujisaki

 
北海道遊覧飛行
北の大地へは降り立てませんでした。
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羽田を9時に出発。12時に羽田に戻ってきました。新千歳空港が大雪のため着陸できないとのことでした。

北海道上空で旋回飛行を始めているなと思ったら、「着陸が遅れます。滑走路を除雪中で、作業にあと40分かかるとのこと。11時過ぎに終わる予定なので、このまま旋回飛行を続けます」と機長からアナウンスがありました。そして40分くらいして──、おや?飛行機が高度を上げると思ったら、雪がひどくなって、除雪が遅れてる、もう燃料がないので、羽田に引き返します、と再び機長からアナウンス──。

みんな静かに状況を受け入れていました。

ざわめきは起こりません。え〜ウッソー、マジ? アリエナイと言う若者もいません。真っ赤になって怒り出すオジサンもいません。泣き崩れるご婦人も、ゲロを吐く子どもも、オーマイガッと叫ぶ外人も、昔は気合いで着陸したと語り出すご老人も、そんな人は一切いません。搭乗前から引き返すこともありうる、とアナウンスされていたせいもあるでしょう。日本に、仕方ないと諦める文化が浸透していることを実感しました。外国人も結構乗っていたのですが、郷に染まっているようでした……。

羽田に着いて、みんないっせいにケータイで連絡を取り合っていました。ケータイのない時代だと、もっとパニクっていたでしょうね。

取材は延期です。次号のAXISでは、粘菌を使ったコンピュータの話を取材しています。北海道行きはその取材の一環でした。

飛行機の中ではずっと粘菌の本を読んでました。単細胞生物だけど、実に複雑な生き物です。ふと窓の外を見ると、北国の雪景色が粘菌のようでした。
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にしても、7時に家を出て、北海道(上空ですが)に行って、14時に家に帰っててブログをアップしてるなんて、なんかヘンな気分です。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2009-01-14 14:49
 
バカになるよ
僕らが子どものころは、テレビばっかり観てるとバカになるよ、マンガばっかり読んでるとバカになると、大人から言われました。

でも別にバカになりませんでした。

ゲームばっかりやってるとバカになる。ネットばかりやってるとバカになる。ラノベばっかり読んでるとバカになる。そんな表現は今でも溢れてます。

多くの場合は、新しいメディアに浸った若者が、予想のつかない育ち方をすることへの警戒心から発せられた言葉です。そう言って子どもを育ててた大人たちが、いまデッカいテレビの一番の購買層なのですから。

そういえば、「テレビばっかり観ているとバカになる」って最近、聞きません。テレビばっかり観てる人が減っているからでしょう。●●ばっかりは観てるとか、××ばかりやってるとか、▲▲ばっかり読んでるとか、それってそのメディアに人を動かす力があるってことです。最近のテレビはその力を急速に失いつつあるように思います。

バカになるって思われることは、そこに何かが潜んでるってことです。バカがたくさんいる場所こそポテンシャルの宝庫です。そんなこんな酔っぱらいながら思いました。明日は北海道日帰りです。
text & photo by Keiichiro Fujisaki

by cabanon | 2009-01-14 01:08


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Profile
藤崎圭一郎
Keiichiro Fujisaki
デザイン評論家。編集者。1963年生まれ。1990〜92年『デザインの現場』編集長を務める。1993年より独立。雑誌や新聞にデザイン、建築に関する記事を執筆。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。

ライフワークは「デザインを言葉でいかに表現するか」「メディアプロトタイピング」「創造的覚醒」

著書に広告デザイン会社DRAFTの活動をまとめた『デザインするな』

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